歌詞

まだ　憶えているかい

抱えきれない僕らを

音に灯した　あの日のこと

ああ　響いたコードの

どれもが皆　綺麗じゃないけど

その手で宿した不器用も

隠していた愛しさも

全部　届いていたよ

「これからも僕ら──」

この先の言葉が

ずっと　歌えなくってさ

拝啓　もう戻れないステージで

限りなく　遠く　すれ違う僕らは

あの日確かに　主人公だった僕らを

真っ直ぐに　想えているかな

あの曲が終わって　悔やんでしまうのは

きっと今でも　変わっちゃいないよ

ああ　世界で何より

輝いていたあの音楽は

いつしか　忘れられてさ

売れなくなってさ。

でも、僕は憶えている。

夢見た才能も　煌めく歓声も

止まないアンコールも　ただ

手放したら　壊れてしまいそうで

どうか　ギターソロも今日くらい

見ないフリしないでいてくれるかい

言葉じゃ伝わらない　僕らがいたから

ちゃんと今日まで　響いている

どこかで　もう　埃を被っていた

置き去りの　時代遅れを

ずっと棄てれないまま　呪われた僕を

歌ってくれるかい

拝啓　もう戻れないステージで

果てしなく続く　この景色の中で

失くさないように　抱え続けた想いを

ちゃんと　真っ直ぐに鳴らしていたんだよ

何度も　叫び合えたあの歌も

僕一人じゃ　溢れ出してしまうから

いつまでも　隣で鳴り止まないような

一生に　刻みつくような

そんな歌を今　君に歌うから