

君のいない部屋
外に黒いカラス鳴いている
頭の中は落書きだらけで
嗚呼今日が終わった
茜色に染まった
高架下の子供たち
楽しげな声響く
裏腹に私の心
ハイネケンが好きな君を
愛おしく思ういつもの帰り道
嗚呼痛いな
試す言葉も愛想を尽かした
嗚呼夜風よさらって
期待しかない
無情の恋は
ユラユラユラ流れていくから
君を作った女に感謝してるよ
皮肉をこめて
いつものカフェで
冷たい珈琲と冷めた話と
隣の席は下心の嘘
もう愛してないや
ハイネケンを珍しく飲みながら
渡るいつもの帰り道
嗚呼苦いな
自分を棚に上げては腐った
嗚呼夜風よさらって
きまぐれ多彩の愛は
ホロホロホロ解れていくから
君の愛した女になれやしないや
醜い私は
半端な気持ち
掻きむしるわ
遊んで楽しいかい?
きまぐれ多彩の愛は
モヤが晴れたら大した事ない
不躾だ君の恋は
不条理に重ねたその愛を
熱い胸が躍る様に
ユラユラユラ揺れていたんだよ
君の愛する女になれやしないや
皮肉を込めて
- 作詞者
加藤伎乃
- 作曲者
加藤伎乃
- プロデューサー
加藤伎乃
- ギター
加藤伎乃
- ボーカル
加藤伎乃

加藤伎乃 の“不条理な恋”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
埃まみれ
加藤伎乃
- 2
都会の幻想
加藤伎乃
- ⚫︎
不条理な恋
加藤伎乃
- 4
結論、売春。
加藤伎乃
- 5
FETISHISM
加藤伎乃
- 6
Toriko -虜-
加藤伎乃
- 7
アイデンティティ
加藤伎乃
- 8
春の音
加藤伎乃
- 9
生きたい
加藤伎乃
- 10
親の心、子知らず
加藤伎乃
"人生解体"は、私たちが日々抱える心の葛藤や複雑な感情を、音楽というかたちで解き放つ試みです。
加藤伎乃としての活動も10周年を迎え、立ち止まって考えることが増えました。「一度、自分を解体しよっかな」――そんな思いから、この作品が生まれました。
海外に滞在して改めてJ-POPの魅力を実感する一方で、「それでも、ちょっと抗いたい」と感じたこともきっかけのひとつです。
10曲それぞれに異なる視点とテーマを込め、誰もが持つ内面の痛みや、社会への違和感など、さまざまな角度から表現しました。
このアルバムは、音楽の力で自分自身を解体し、新たな自分と出会うための旅でもあります。
ジャンルにとらわれず、個性を強く感じられる一枚になりました。
ぜひ、あなた自身の心で、この作品を“解体”してみてください。
アーティスト情報
加藤伎乃
2014年より活動を開始。翌年、2015年には「9th Music Revolution」にて名古屋グランプリを獲得。 どこかパーカッションのようなリズムを感じさせるギタースタイルに、日常の不条理や社会への違和感を皮肉やユーモアを交えた歌詞で表現した楽曲を次々と発表し続けている。 ロンドン、チェコ、パリへ単身で渡り、現地での営業活動を行う中で、パリで開催したワンマンライブは満席となるなど成果を上げる。 さらに、三ヶ月間にわたるバスキングを通じて、唯一無二の表現活動を築き上げた。 2021年には、自主レーベル「鬼っ子レーベル」を設立。 なお、「加藤伎乃」という名前の由来は、小学生の頃のおかっぱ頭から「きのこ」とあだ名されていたことに始まる。その愛称の名残として「キノ」を残し、当時の苗字であった「加藤」と組み合わせて名付けられた。
加藤伎乃の他のリリース
鬼っ子レーベル