歌詞

エスカレーター後ろの男　ほっぺた腫らしケンカの話

周囲気にせず大きな声で　いやがおうにも頭に残る

「昨日イキナリ出会いガシラに　二人がかりで襲ってきたよ

だけどオレ今、風邪引いててさ　調子でなくて不覚を取った」

中身の薄いこんな話を聴いて　僕は考える

アレコレ理由をつけてもオマエは　結局負けたんじゃん

「不意討ちだった」とか　「おなかが痛かった」とか

無様にはみ出たトランクスみたい　まるで格好悪い

誰かに話す事でメンツは保てたの？

大きな声で恥さらし　あぁ　この負け犬が！

電車の中の知らないカノジョ　マナー無視して携帯電話

「昨夜カレシと別れちゃったの　他にオンナを作ったみたい」

聴くともなく入ってくる声に　僕は考えた

ナンダカンダ理屈をこねても　結局捨てられたんじゃん

「悲しくなかった」とか　「妥協で付き合った」とか

徹夜で強がり考えてたから　まぶたが腫れてるの？

素直に泣いた方がむしろ可愛いんじゃない？

キャンキャンわめいて脚が震えてる　君も負け犬だ。

街中どこでも犬であふれてる

群れあって　傷舐めあって　皆　結局負けてんじゃん

「どうだっていいや」とか　「面倒くさい」とか

伸びきった靴下みたいに　ダラダラ生きている

心の平安は　それで保てるの？

立ち向かう事をやめたなら　皆　負け犬だ

「本気じゃなかった」とか　「努力はしたんだ」とか

前向きなのと　反省しないのは　違うでしょう？

「タイミングが悪い」とか　「チャンスがなかった」とか

言い訳ばっかり並べてる　あぁ、僕も負け犬か？

この負け犬が！

負け犬が吠えてる！