カンベル「日向」
*
火を付け深く吸う嫌悪。
日差しを翳した日陰の音。
冷える手、懐に添えて下ろして居た視線。
独り言も宛の無い便箋。
其れ以上、以下でも無い言葉。
陽の影も当たらない日向。
好んだ矛盾。何処でも孤立。
繰る純文学に過ぎる分。
失くした物「数で数えない気持ちが如何?」。
嵩張る本。遠くの方、霞の方角へ向かう歩。
並んだ歩道。
黙った程、思いを引き摺り歩いた鼓動。
大事な人、解いた糸。
不図、考え込む死んだ後へと響く音。
何れも長くなる関係。
手繰り寄せる縁。手に鳴る弦。
明かす文面、独白する。
最善、罰引く線。子供と同じの癖。
開ける扉。己れの在り処、話す晩隣りに添える花。
消えずに絶えず孤独蝕んだ心。曙に染まる色。
*
火を付け深く吸う嫌悪。
日差しを翳した日陰の音。
冷える手、懐に添えて下ろして居た視線。
独り言も宛の無い便箋。
其れ以上、以下でも無い言葉。
陽の影も当たらない日向。
好んだ矛盾。何処でも孤立。
繰る純文学に過ぎる分。
近付け深く見る心。
灯りを灯した瞳の底。
巡り会う袂を連ね重ね合わす視線。
外した腕。御前と己の目。
其れ以上、言葉だけじゃ足りない。
此れ以外もう何も満たせやしない。
選んだ孤独で居る不純。
矛盾する分、殊に翳す布。
火を付け深く吸う嫌悪。
日差しを翳した日陰の音。
日増しに広がる影の境目。
名の無い題名。情景、記憶の断片。
火を付け深く吸う嫌悪。
日差しを翳した日陰の音。
冷える手、懐に添えて下ろして居た視線。
独り言も宛の無い便箋。
- 作詞
カンベル
- 作曲
906 / Nine-O-Six
- プロデューサー
906 / Nine-O-Six
- ラップ
カンベル
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