カンベル「現」
'somwhere studios, nowhere campbell.'
過去、未来、現在。
渇き、蝕み、罰、罪、思い、最愛。
なぁ何処に去れども絶えず消えない此処に在る思い。
置いた忘れ物ごと、会った晩へと戻る題。
互いに向かい合いの席。
ぽつり話した事を覚えてる。
昔話ばかり歳と増え「前途何を言う?」。
急に帰る過去の記憶、濃い白い靄が覆う。
多く悩み、苦悩、不安、苦難を背負い老う。
生き急いで追う。
如何も縁も何も無い他人はもう側居ない。
理解し合う互い違い、罰も認め合い、どんな立場信じ合い、存在自体救われる。御前等だけが良い。
死んだ人へと認め、死後は同じ死に場所。
差しで話し合う事。
思いぶつけ合う程、分かり合う。
御前だけの事情が有る。
また不図、黙り込んだ。目が合う。
黒くなる視界。
触れる体温も冷たい。人がくれる温もり。
己れに示す純な愛も恥ずかしい。
悪い居心地。在る思い。
重い欠落。尚も蝕む孤独。
日毎増した老いも唐突、左様なら。
己れの在り処、話した。
遠のく日向眩しく、日陰出れず織った仕合わせ。其々、違う形、在り方。
彼此、幾度無い病い、心犯す挽歌。
頭、鍵穴。大切以外もう失くした。
会話、空く穴。来ない待ちの返信。
題も無い文、滲む文字は消えど消せない。
大差無いも手の物。仕舞い込んだ有る思い。
*
全部、己れの所為。
善に尽くす行い。行為示す敬意。
子供、親の苦労を労い、懐仕舞う恩。
義理を通す物事。
家の不幸を呑み干した後、全て消した傷痕。
錦飾る町、家庭。行って来ては同位置。
四季の移る道、過程、半ば結果、枯れる美。
一気、吐く息。
如何も出来ず、人混み止まり混ざり合う鼓動。
ほろり頬を伝う、悲しみ。
未だ決まる事の無い己れが己れで居る事。
自棄に決まり込んだ歩「遥か遠い後は如何?」。
依存、大麻絶えない。以後の態度振れない。
以前、薬、頭異常。後遺症も堪えない。
己れの生きた後に無い遺書も唯の墨と詩。
意思は奪う事は無い。詩情綴る後書き。
編んだ髪に簪。霜が降りた冬の晩。
冷えた指は悴み、そっと針を下ろす盤。
夜が明ける前触れ。遠く名前呼ぶ声。
どうせ何れ死ぬ迄、思うままにやれば良い。
夜が覆い始める。近く寄せる声も名前、呼ぶ声。
確かめ。己れ等、番、結び目。
朝が来れば後付け。遠く名前呼ぶ声。
どうせ何れ死ぬ迄、力限り生きる日。
夕を覆う橙。近く寄せる声も名前、呼ぶ声。
確かめ、縁の結び目。
*
全部、己れの所為。
善に尽くす行い。行為示す敬意。
子供、親の苦労を労い、懐仕舞う恩。
義理を通す物事。
家の不幸を呑み干した後、全て消した傷痕。
錦飾る町、家庭。行って来ては同位置。
四季の移る道、過程、半ば結果、枯れる美。
一気、吐く息。
如何も出来ず、人混み止まり混ざり合う鼓動。
ほろり頬を伝う、悲しみ。
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906 / Nine-O-Six
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906 / Nine-O-Six
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