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歌詞

彼岸花

カンベル

カンベル「彼岸花」

彼岸花が知らす秋。歩く神無月。

呑み続ける盃、己れと御前等の席。

潰れたって戻る。

手、宵の更けへと墨を暈す雲。

鳴る虫の声が外。

「死んだ後はどうする?」。

色が褪せる刺青。

後ろ浅む夏の夜、浮かれ擦る三日月。

漏れる吐息。羽織り冷える懐。

灯る帰り道、胸に募る物事。

口を閉ざす場面。夜が明ける前触れ。

運ぶ風へ声、紫煙。墨汁取る筆。

「何を大事にしていた?」。

頭、鍵穴。酒に秋草。月が照らす菊の花。

時雨見失う傘。黒く潰す足取り。

通り過ぎる肩、呼吸を混ぜる大通り。

文字、滲む文、思う程に寂しさ。

「何処に風穴?」埋める事の侘しさ。

手繰る季節度来る花知らせ。

朱も枯れ落ち葉。暮れの秋奏でる。

袂に要、懐に心。

灯す明けの夜更け騒いだ事。

総に麻の葉の柄の布、拭いた後も頬へ残した苦労。

街の中へ鳴る鐘、朝の鼻歌。

旬に咲き誇る花が見せる間。

晩秋に徒然。何れ体、総柄。

赤い円を朱で染め、水干絵具解く皿。

表、七草。枯れる間際、見てた萩の顔。

鍵を開ける音。指、持て余した糸。

浮世経つ街、立つ。要はどんな在り方。

熟れて落ちる柿、不意に胸を抉る真ん中。

何処も在る徒労。振れる足も千鳥格子。

身を避ける程、触れる後も独り悲しい。

次の間、戸を開ける左腕。

覗く目の奥。手前、睫毛垂れる雨点。

一気吸った鼻。晩に話す先の在り処。

匂う金木犀。瞳残す後ろ姿。

編んだ髪へ刺した簪、詩と墨。

朱く走る雷、湿る雲の下は荒波。

鹿に紅葉。然るべき縁も定め。

鶴に松の木。花札、もう一編。

手繰る季節度来る花知らせ。

朱も枯れ落ち葉。暮れの秋奏でる。

袂に要、懐に心。

灯す明けの夜更け騒いだ事。

総に麻の葉の柄の布、拭いた後も頬へ残した苦労。

街の中へ鳴る鐘、朝の鼻歌。

旬に咲き誇る花が見せる間。

静かに去る音。咲いては散る物。

翳した陽を布。針へと通す糸。

蜃気楼。近くに居る程遠くに。

掠れた一言、二言、減る事。

深くに鳴る音。咲いては散る物。

翳した陽を布。針へと通す糸。

蜃気楼。遠くに居る程近くに。

重ねた一言、二言、合わす心。

  • 作詞

    カンベル

  • 作曲

    906 / Nine-O-Six

  • プロデューサー

    906 / Nine-O-Six

  • ラップ

    カンベル

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アーティスト情報

こけしスタジオ

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