

片耳だけのイヤホン
雪の歌が 静かに流れて
ことばのないまま 肩がふれたのは
たぶん あなたのほうからだった
赤信号をわたらずに
灯りの下で
ふたりの間の淡い沈黙が
降りしきる雪にかきけされた
風花が舞ったのは、あなたが笑ったあの日
何も起きなかったのに 忘れられない
あの午後だけ 時がとまったようで
今もこころの奥で そっとそっとわたしを叩く
「寒くない?」って聞いたら
あなたは 笑って首をふったから
わたしは うなずいたふりして
ほんとは ずっと震えてた
手をつなげば 終わってしまいそうで
ポケットの中で 指をかくしてた
そのときのわたしが
今もまだ 居座ってるの
風花が舞ったのは、あなたが笑ったあの日
すぐに消えるって わかっていたのに
あなたの笑顔が かたちを変えて
わたしの中に 欠片だけのこった
あれから 何度も雪が降ったけど
同じ匂いの風は 一度もこなくて
雪ばかり降り積もったね
イヤホンを片耳にしても
あの歌はもう 温もりを忘れたようで…
風花が舞ったのは、あなたが笑ったあの日
ふたりの影だけが 今もそこに立っている
もう戻れないって ちゃんと知ってるのに
欠片だけは
まだ、わたしを信じているのかもしれない
降りしきる雪のなか
そっと手をひらく
なにも、残っていないのに
風花の欠片が まだ消えない
- 作詞者
しゅか / Room no.38
- 作曲者
しゅか / Room no.38
- プロデューサー
しゅか / Room no.38
- ギター
しゅか / Room no.38
- ドラム
しゅか / Room no.38
- シンセサイザー
しゅか / Room no.38
- パーカッション
しゅか / Room no.38

しゅか / Room no.38 の“風花のかけら”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
風花のかけら
しゅか / Room no.38
冬の午後、
何も起きなかったはずの時間が、
なぜか今も心の奥に舞っている。
触れなかった手、片耳のイヤホン、
ひとひらだけ舞って、消えた風花。
「風花のかけら」は、
確かにそこにあったのに、
形にならなかった記憶をすくい上げるように、
静かなアコースティックサウンドと
ブルースの余韻をまとった歌声で描いた一曲です。
派手な感情ではなく、
消えきらずに残ってしまった“欠片”に
そっと耳を澄ますような楽曲になっています。
アーティスト情報
しゅか / Room no.38
しゅか / Room no.38です。 バラードやJ-POPを軸にしながら、 感情をそのまま吐き出すのではなく、 感情が揺れ、壊れ、歪んでいく「過程」を言葉にしています。 癒しや答えを用意することよりも、 触れられなかった部分や曖昧な途中経過を、 そのまま残す表現を大切にしています。 音楽は、感情を盛り上げるためのものではなく、 思考が進んでいくためのリズムだと考えています。 HIPHOP、rock、EDM、K-POPなど、 表現に合う形を選びながらジャンルを横断しています。 わかりやすさより誠実さを。 完成より現在地を。 この音と言葉は、 自分探しの物語ではなく、 「いま、ここで生きている」ことの記録です。 楽曲の形はバラード、EDM、HIPHOPなどに限定せず、 詩を起点に、必要な音を選んでいます。 わたしにしか書けない唯一無二を大切にしています。
しゅか / Room no.38の他のリリース



