

春疾風頬に触れ
柔らかな君の声
西陽から光溢れ
過ぎ去るように東へと消える
花風を背中に受け
振り返る春の午後
胸騒ぎ心が揺れ
突き動かす前兆か
行先もないままに
花弁がはらはらと
立ち尽くし見下ろした
知られずに色変わり
透明な声で
感情を喰らえ
世界すら愛することさえできないのか?
感情を喰らえ
自分だけ憎むことしかできないのよ
梅雨だ
オレンジと青が混ざり
溶け残る君との絵
少しだけ両手広げ
子供みたいと微笑む
こんなにも正直で
真実を突きつける
私だけ置いてけぼり
夕暮れに包まれて
明瞭な声で
あの空まで響け
一瞬に
それは永遠だ
感情を喰らえ
決意すら抱くことさえできないのか?
感情を喰らえ
覚悟だけ呪うことしかできないのよ
感情を喰らえ
この手すら伸ばすことさえ無意味なのか?
感情を喰らえ
この足は震えることしかできないんです
それでもいいの
掠れた声で
感情を喰らえ
- 作詞者
kiru
- 作曲者
kiru
- プロデューサー
kiru
- ボーカル
GUMI

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感情を食らえ
GUMI
春から梅雨へと移ろう季節の中で、
取り残された感情が静かに揺れていく。
伸ばした手も、震える足も、
意味を持たないまま立ち尽くす心情を音にした。
それでもいいと呟きながら、
感情を喰らい、歩き出そうとする歌。