Lyric

名もない十字路

鴉の鳴き声さえ消えて

帰り道の線路沿い

通り過ぎる風が沁みて

「おかえり」「ただいま」

この恋しい言葉を巡らせて

寄り道で誤魔化した

Lサイズのカフェラテ

少年の痕跡を隠しても隠してもほらね

5時の鐘が僕を待ってはくれないの

サルビアの花青く煌めいた

淡く淡く輝くあの月のように

出会ったら離れない遺伝子でも

願った凍った蕾のまま

どうか散って溶けないように

ショーウィンドウに映る僕

ほろ酔いの夢から醒めて

「おかえり」「ただいま」

この２つの掛け合いに焦がれても

遠回りして誤魔化した

ミント味のIQOSで

もしもね、もしもね

あなたの去る日を知ってしまったならば

いかないでって叫びながら

僕は全力で駆けるよ

普通ってなんだろ

どれだけ考えたんだろ

あぁショートドラマなら

何回巻き戻せるだろか

大人になってから僕は知ってしまった

平凡な日々が奇跡で尊いものだと

サルビアの花青く煌めいた

淡く淡く輝くあの月のように

出会ったら離れない遺伝子でも

願った咲いたあの日のまま

どうか戻って生まれた頃に

去る日あの花教えてくれた