Lyric

おとぎ話みたいな

曖昧な日々に僕らは居て

さよならとごめんねを

繰り返して歩いて行く

九月の終わりの通り雨は

君の体温を少しずつ奪った

両手の先が赤く滲んで

あの蝉の声も懐かしくなって揺れる

群青色の目を濡らした猫は

優しさの中で息を止めた

蝋燭の灯が消えないうちに

再会の約束を

おとぎ話みたいな

曖昧な未来に僕らは居て

いつかまた笑えるかな

僕もそろそろ歩き出すよ

下らないことで笑ったことも

大切なことで悩んだことも

いつかまた聞かせてよ

あの話の続きを

何処かで命が音を止めて

また新しい命が産声を上げた

手に入れては失うけれど

僕らはまた手を伸ばして

おとぎ話みたいな

曖昧な未来に僕らは居て

絶望も後悔も君だけのもの

忘れないで

君が手に入れるもの全てが

君だけに価値のあるもの

誰かの声に迷っても

君の中で確かに

好きなものは好きと

嫌いなものはただ拒めたら

どれだけ楽になれるのかな

ただそれだけのことなのに

おとぎ話みたいな

曖昧な未来に僕らは居て

僕もまた笑えるから

君もきっと、元気でやれよ

太陽に向かって笑った花は

ずっと君のことを待ってるから

いつかまた聞かせてよ

あの話の続きを