雨音に目覚め
靴をはいて
歩き始める
誰もいない朝
街の響き
かすかな痛みが
届くことのない
置き去りの
思いの中
落ちてゆく
誰かの声
記憶の空の
こだまの影
ささやきも
ほほえみも
誰のものでもない
ただの傷跡
言葉に満たされ
切り取られた
最後のニュース
棄てられた街の
聞こえない声
空に満ちてゆく
帰ることのない
うつむいた
誰かの影
名前のない
失われた
どこにもいない
あなたの影
もういちど
手を広げ
生きることだけを
思い出したら
空は
悲しみとともにあっても
風は
はかない時を連れ去ってく
明日へ
その先へ
ここはここでなく
どこでもない
確かなどこか
夜に木々は揺れ
消えてしまう
それがすべてと
そして振り向いて
また歩き出す
豊かな風
この匂い
時はめぐり
ほんの少しの
未来へと
あきらめることのない
無数の足音
こころに響いた
声とともに
- 作詞
takafu
- 作曲
takafu
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空は悲しみとともにあっても
sonimarium
失われた街についての歌
アーティスト情報
sonimarium
miyaship(Vo.)とtakafu(song writing)によるユニット。2010年に始動。日常から宇宙まで、過去から未来まで、たったひとりから世界中まで、広い広い歌を作りたいと思っています。レコーディングをメインに活動し、二人ユニットらしからぬ作り込みに励む一方、稀にやるライブではシンプルなバンドアレンジなどでやっています。CDにてアルバム"sonimarium"(2013)"miraminous"(2019)をリリース。 takafu:1980年代から活動し主にbass/violinプレイヤー。チェンバーロックバンドZYPRESSEN、謎混交バンドsnow flakesなどにも所属 miyaship:vocal/A.Guitar etc.1980年代に産まれる。幼少時代より一人でいる時間のほぼすべてを歌って過ごし、合唱・演劇・ミュージカルをつまみ食いしつつ主にロックバンドのボーカルとして活動
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