Lyric

忘れ去った記憶もまた

君にはどうでもいいこと

暮れる夜は暮夜けて

また溶けて君が消える

平気な顔で震える眼に

潜む暗さは見逃せないのに

靄がかかった言葉を掴んで

また空を切る

「死ぬほど縋って」

狂うほど揺らめいても

そのまんまの君が辛くて

どれだけ嘆いて　どんな言葉で胸を刺せば

君を穿てる?

何も起きぬ平穏もまた

君には何故だかもどかしいらしい

焦るようにいつも君は

過ぎる日々を生きる

僕を照らした優しい笑顔が

翳るなんて許せはしないのに

霧がかかった悲劇に怯えて

また見失う

お願い縋って　苦しいままなんて

このまんまじゃ胸が痛いよ

目目を塞いだら　幸福がそこに見えた

君は逆だった？

「死ぬほど縋って」

狂うほど揺らめいて

そのまんま君がいなくなって

そんなの嫌だって　こんな言葉で耳を突けば

届くのだろうか？

「死ぬほど縋って」

狂うほど揺らめいても

そのまんまの君が辛くて

どれだけ嘆いて　どんな言葉で胸を刺せば

君を穿てる？

お願い縋って　苦しいままなんて

このまんまじゃ胸が痛いよ

目目を塞いだら　幸福は見えなかった

君はそう言って行った