Lyric

薄れた手のひら占って

世界を誰かに渡したい

乾いた身体に張り付く

星座は消えないようで

暴いてしまった

浅ましい心まで

気づいていないでしょう

僕らはたぶん同じだね

割れていく皮膚

麗らかな陽が見える

天井から、また

蝶が落ちてくる

涙で合わせた

目と目の先まで

上手にしないで

隠さないで

ふたりで遠泳しよう

どこかへいなくなった人も

きっとひとりじゃないから

寂しくはないよ

寂しくないよ

柔らかい緑色の葉に触れている

見慣れた横顔も

知らない人に見えて

怯えてしまう夜も

いつかは過ぎていく

それでも

切り取ったワンシーンを

ずっといつまでも手放せないまま

この暮らしに飽きた時には

新しい海を作ってあげるよ

涙で合わせた

目と目の先まで

上手にしないで

隠さないで

ふたりで遠泳しよう

どこかへいなくなった人も

きっとひとりじゃないから

寂しくはないよ

寂しくないよ

君の髪の隙間に指を通した

割れていく皮膚

麗らかな陽が見える

天井から、また

これは君に見えているのだろうか

涙で合わせた

目と目の先まで

上手にしないで

隠さないで

ふたりで遠泳しよう

どこかへいなくなった人も

きっとひとりじゃないから

寂しくはないよ

寂しくないよ

柔らかい緑色の葉に触れている