梅雨の稲妻のジャケット写真

梅雨の稲妻

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「雨と虚構の世界に響く、現代の必聴ナンバー」
 
 雨降る前のわずかな高揚と胸騒ぎの中で、やがて雨は落ち、稲妻が光り、鈍色と煌めきが混在する。そんな美しい雨の街を想起させる軽やかな旋律と澄んだヴォーカルが心地よい『梅雨の稲妻』。しかし、「見え透いた嘘でも騙されようか」と綴り始める雨と光のストーリーはあくまでも凜々しい。

 いくつものメタファーが散りばめられた詩は、心を失いつつある現代社会を鮮やかに描写する。「街に飛び交うニュースは事実に遠く」と外の世界を切り取り、「ドアに壁に窓に心閉ざして」と内面に迫る。歌うのは、いくつもの真実が煙雨に隠され、街ゆく人も虚栄を張る社会のリアルだ。

 やがて雨は上がり、窓に残った雨粒、未だ波紋の広がる水たまりには蠱惑のネオンと雲の隙間を縫って月が輝いている。「静けさに月が垣間みえても」、現代人は心を閉ざしたまま、めくるめく様な複雑な色彩の街で、今日も着飾り、何かを探して求めて生きていこうとする。そんな虚栄にヴォーカルは、否定しながらも優しく語りかける。「混ざり合った色彩(=色)から意味(=名)を見出すように/決めつけないで 植え付けないでね」と、彼の(彼女の)”真”の有りのままの姿を望んでいるかのように...。

 先の見えない雨模様の現代に投げかけられた「梅雨の稲妻」。それでもサウンドは澄み渡り、無垢なる心に鳴り響く。社会が暗雲に覆われた今こそ聴いていたい雨のナンバーである。

アーティスト情報

  • 梅雨の稲妻PROJECT

    我々は、現在、日本で活動する小倉楽友会という楽団です。歌謡曲やロック、ハワイアンミュージックなどといったジャンルを演じます。今回は日本国内で平成時代にリリースしたものを以前と同じプロジェクト名義で、2021年(令和3年)の初夏のタイミングで再リリース致します。(従って、演奏は一部が小倉楽友会のメンバーです。)

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