

雨がネオンをほどいてゆく
舗道に映る街灯り
肩まで濡れたコートを寄せて
今夜もひとり 歩き出す
「愛してる」なんて台詞なら
安い傘でも買えるほど
降るたび違う顔をして
男は季節を渡ってく
待ち合わせしたあの角も
古い喫茶店の窓際も
今では雨の匂いだけ
静かに残っているだけね
涙より先に
雨が頬を濡らした
だから誰にも
泣いた顔なんて見せてない
雨粒は男を映さない
映るのは 歩いてきたあたしだけ
嘘も夢も 流れてしまえば
新しい朝の水たまり
雨粒は男を映さない
ネオンの色だけ抱きしめて
恋より少し
強くなれた夜を
胸にしまって帰るの
古びた喫茶店では
マスターが
静かにカップを磨いている
窓を打つ雨音だけが
今日という一日を
ゆっくり閉じていく
若い頃なら振り向いて
名前を呼んでいたでしょう
今のあたしは違うのよ
ヒールの音を鳴らしながら
前だけ向いて歩けるから
口紅の色が落ちたって
心の色は落ちやしない
そんな女になれたのよ
男は昨日を
言い訳にするけれど
女は明日を
迎えに行くものよ
雨粒は男を映さない
だから未練も映らない
傘を閉じれば夜風まで
あたしを味方にしてくれる
雨粒は男を映さない
鏡じゃなくてもわかるのよ
恋に負けても
人生には負けない
そう歌いながら歩いてく
雨はやがて止み
東の空が少し白む
濡れた舗道に映っていたのは
男じゃなく
今日も笑う
あたしだった……
- 作詞者
夏目そら
- 作曲者
夏目そら
- ミキシングエンジニア
夏目そら
- ギター
ポン汰
- ドラム
ポン汰
- ボーカル
ポン汰
- ピアノ
ポン汰
- サックス
ポン汰
- その他の楽器
ポン汰

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ストリーミング / ダウンロード
- 1
銀座五丁目、恋は閉店
夏目そら
- ⚫︎
雨粒は男を映さない
夏目そら
- 3
最後のマッチはあげない
夏目そら
- 4
夜風は嘘を知っている
夏目そら
- 5
ネオンは男を覚えない
夏目そら
- 6
グラス越しのさようなら
夏目そら
- 7
恋より先に朝が来る
夏目そら
- 8
あんたの嘘に乾杯
夏目そら
- 9
煙草より早く冷めた恋
夏目そら
- 10
口紅は昨日を知らない
夏目そら
夢を語っては消えていく男たち。
その背中を見送りながらも、女は今日も口紅を引き、歌い続ける。
笑って、泣いて、恋をして。
それでも最後に笑うのは、きっと女。
昭和のジャズ歌謡とブルースの香りをまとった、大人のための10篇の物語。
アーティスト情報
夏目そら
日本の伝統美と現代のエレクトロサウンドを融合させた音楽を制作するアーティスト。和楽器×エレクトロ、ボカロ×幻想的なメロディを得意とし、幽玄で切ない世界観を楽曲に込める。TuneCoreを通じて、より多くの人に音楽を届けたいと思っています。
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