

雨に濡れた石畳
ネオンが静かに揺れている
ポケットの中で鳴るマッチ箱
カラリと乾いた音がした
「あいつとは違う」なんて
何人目の台詞でしょう
背広の襟を立てながら
今夜も夢を売り歩く
優しい顔をするたびに
嘘まで優しく聞こえるの
女の涙を勲章みたいに
胸へ飾るのはやめてよね
「火を貸して」
そのひと言で
終わった恋が
戻るわけじゃない
最後のマッチはあげない
燃やすものなど もうないもの
口約束も甘いキスも
灰になって風に舞う
最後のマッチはあげない
灯す火なら 自分のため
男の夢を照らすより
明日のあたしを照らしたい
閉店支度の酒場では
椅子をテーブルへ上げる音
ママが黙って窓を閉め
雨の匂いだけが残ってる
誰もいないステージに
一筋の灯りが落ちていた
恋をするたび少しずつ
綺麗になれた気もするの
傷つくことも悪くない
心に艶が増えるから
若さだけでは歌えない
夜の深さを知った今
笑って別れるそのほうが
女らしいと思うのよ
男は過去を
美しく話すけど
女は未来を
静かに選んでゆく
最後のマッチはあげない
あたしの火種は渡さない
誰かのために燃えるより
自分の明日を暖める
最後のマッチはあげない
泣いた夜さえ宝物
ネオンが消えて朝が来ても
胸の灯りは消えないわ
ポケットの中のマッチ箱
一本だけ残して閉じる
その火を灯す日はきっと
恋じゃなく
あたしの夢のため……
- 作詞者
夏目そら
- 作曲者
夏目そら
- ミキシングエンジニア
夏目そら
- ギター
ポン汰
- ドラム
ポン汰
- ボーカル
ポン汰
- ピアノ
ポン汰
- サックス
ポン汰
- その他の楽器
ポン汰

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- 1
銀座五丁目、恋は閉店
夏目そら
- 2
雨粒は男を映さない
夏目そら
- ⚫︎
最後のマッチはあげない
夏目そら
- 4
夜風は嘘を知っている
夏目そら
- 5
ネオンは男を覚えない
夏目そら
- 6
グラス越しのさようなら
夏目そら
- 7
恋より先に朝が来る
夏目そら
- 8
あんたの嘘に乾杯
夏目そら
- 9
煙草より早く冷めた恋
夏目そら
- 10
口紅は昨日を知らない
夏目そら
夢を語っては消えていく男たち。
その背中を見送りながらも、女は今日も口紅を引き、歌い続ける。
笑って、泣いて、恋をして。
それでも最後に笑うのは、きっと女。
昭和のジャズ歌謡とブルースの香りをまとった、大人のための10篇の物語。
アーティスト情報
夏目そら
日本の伝統美と現代のエレクトロサウンドを融合させた音楽を制作するアーティスト。和楽器×エレクトロ、ボカロ×幻想的なメロディを得意とし、幽玄で切ない世界観を楽曲に込める。TuneCoreを通じて、より多くの人に音楽を届けたいと思っています。
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