男なんて、煙のあとさのジャケット写真

歌詞

夜風は嘘を知っている

夏目そら

夜風がネオンを揺らしてる

路地裏の猫が欠伸する

止まったままの腕時計

恋だけが急ぎ足だった

「あした会おう」と笑うたび

グラスの氷が溶けてゆく

その瞳には 映ってた

帰る場所があることを

背広の襟を立てながら

煙を空へ吐き出して

夢ばかり語る男ほど

靴音だけは軽いのね

嘘をつくなら

もう少し上手にね

夜風は全部

聞いていたみたいよ

夜風は嘘を知っている

あんたが帰る背中まで

優しい言葉を置いたまま

振り向きもしないことも

夜風は嘘を知っている

だから涙は流さない

ネオンの灯りが消える頃

恋も静かに店じまい

閉店後のジャズバー

マスターは黙って

カウンターを磨いている

窓の外では

新聞配達の自転車が

朝を急いで走っていく

長い夜も

終わる時間だけは

誰にも平等ね

若い頃なら追いかけて

何度も名前を呼んだでしょう

だけど今ではヒール鳴らし

自分の影を連れて帰る

恋は花火によく似てる

綺麗なほどに短くて

燃え尽きたあとの夜空ほど

人は大人になるものね

男は昨日を

美談にしたがるけど

女は明日を

静かに迎えにゆく

夜風は嘘を知っている

それでも恋をしたかった

傷つくことを恐れずに

信じた夜も宝物

夜風は嘘を知っている

だから今日まで歌えたの

嘘も涙も抱きしめて

女は朝へ歩いてく

夜風が最後に

頬をそっと撫でてゆく

「あんたも元気で」

そう呟いて

ネオンの消えた街角を

あたしは微笑みながら

歩いてゆく……

  • 作詞者

    夏目そら

  • 作曲者

    夏目そら

  • ミキシングエンジニア

    夏目そら

  • ギター

    ポン汰

  • ドラム

    ポン汰

  • ボーカル

    ポン汰

  • ピアノ

    ポン汰

  • サックス

    ポン汰

  • その他の楽器

    ポン汰

男なんて、煙のあとさのジャケット写真

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夢を語っては消えていく男たち。
その背中を見送りながらも、女は今日も口紅を引き、歌い続ける。

笑って、泣いて、恋をして。
それでも最後に笑うのは、きっと女。

昭和のジャズ歌謡とブルースの香りをまとった、大人のための10篇の物語。

アーティスト情報

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