Lyric

人塵に塗れて数年　仮初の仮面を被った

言い飽きた嘘偽りに　人の心なんて物は無い

雨風に打たれ歩く　錆びた鉄格子踏み躙り

「嗚呼、下らないな。」と　　俯瞰した人生観等　置き去って

僕は全てを置いて逃げ出した　空っぽの器を抱えて

嘘を吐いて保っていたの　人間の形を

何時か生きる意味すら　無くして仕舞わない様に

満たされない心で歩く　僕は醜い　人無だ。

梅雨時　滴る雫　涙すら枯れた人畜の

胸から二欠片の愛が　砂の様に零れ落ちて行く

何も無い道を歩いた　居場所はまだ見つからないな。

「堪らないな。」と　天邪鬼な人生観を　捨て去って

僕は全てを置いて逃げ出した　喪った欠片を探して

嘘を吐いても保てないの　人間の形を

何時かの夢の心象が　溺れて解けないように

枯れ果てた喉で叫ぶ　「僕は醜い人無だ。」

この世に産まれ数十年　世界の愚かさ身に染みた

容赦ない神の悪戯に　人の心なんて物は無い

長かった雨も上がった　泥に塗れた足で立った

玩具の様に荒んだ　僕の心は疼くばかりだ。

喜怒哀楽は行方不明　望みなんて何も無いな、嗚呼。

それでも僕は　酷く汚れた人生等　消し去って

僕は全てを求め駆け出した　継ぎ接ぎに成った心を抱いて

嘘を吐いても戻らないの　人間の形は

何時か望み叶うのなら　失った僕の夢と愛憎

搔き集めて組み合わせて　僕はそうだ　人で在りたい。