歌詞

赤色の涙流した

荒んだ想いと この声は

自分に嘘をつけぬまま

嗄れた 歌に乗せた

「笑わせないで」「優しくしないで」

言の葉で閉ざした 琴線の扉を

「ここに居るから」「歪なままでいい」

涙痕晴れ 凛と咲くのか

重なる呼吸に合わせ紡いでく

あやとりをするように奏でては

幼い旋律に 戸惑う

穢れなき音色に 夢現の花菖蒲

被さる笑顔 裏腹に

水面に映るは 憂い顔

見え透いた嘘と微笑む

あなたの顔が浮かぶ

「夢を見させて」「其処に連れだして」

手招く季節に はにかんで歩き出す

「怖がらないで」「側にいるから」

気高くもがいて 轟け

悠々さんざめく 想いを掲げ

残酷な浮世さえ愛でてゆく

拙い歌声 響かせて

儚く咲き誇れ 空に吠える 杜鵑草

記憶の業火 聞こえる太鼓囃子

比翼の様に 夜明けを待つその手に

嗚呼 懐かしむように戯れて

届けと願い放つ矢に

朧気に佇むその姿に

あの日の自分と別れ歩む

進む先見える色彩の鮮やかな世界で

重なる呼吸に合わせ紡いでく

あやとりをするように奏でては

幼い旋律に 花笑む

時を超え高らかに

永遠の願い クロホウシ