

支障も苦情も昭和の裏路地みてぇに
どこからともなく湧いてきて
ムシャクシャだけが毎朝きっちり顔を出す
長髪のまま
風にも逆らえず
やりたいことと、やりたくねぇことの境目は
今日もぼやけたまんま
銭湯の湯気に
和彫りの龍がぼんやり揺れて
俺の背中の重さだけが
やけにくっきりしてた
西浅草のオヤジの店
薄い灯りと煙草の煙
「そんなに悩むなら、その箒みてぇな髪、切っちまえよ」
俺は笑うしかなかった
気づきゃ名もなき散髪屋の椅子に座ってた
昭和のまんま時が止まったような店
“切り過ぎ注意” の貼り紙が
神輿の掛け声みてぇに
俺を煽ってくる
散髪屋のオヤジが語る
人生論が妙に胸に沁みた
俺、髪切ったんだよ
舌を噛み切るより
ずっとマシだと思ってさ
鏡の中の俺が
どこか粋に見えた
生きてるうちに生まれ変われるかもな
そんな気がした
西浅草のオヤジも
散髪屋のオヤジも
「変わるんならよ、まず見てくれからだってんだ」という
江戸っ子の飾らねぇ言葉が
胸の奥に突き刺さった
家に帰ったら
カミさんに腹抱えて笑われた
「寿司屋のオッサンか」ってな
ひでぇ、言いようだ
でも
鏡の中の俺は
三社祭の法被を着た
鯔背な兄ちゃんみたいで
意外と悪くねぇ
銭湯で湯を浴びたあとみてぇに
風通しがよくなった
雨にも負けず
風にも負けず
夏の暑さにも
冬の寒さにも
負けずに
カミキリが
木を噛み切るように
俺も噛み進んでいく
祭りの太鼓みてぇに
胸を鳴らして進むんだ
俺、髪切ったんだよ
舌を噛み切るより
ずっとマシだと思ってさ
- Lyricist
ZIGZVG
- Composer
ZIGZVG
- Producer
ZIGZVG
- Programming
ZIGZVG

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