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Old Men at Midnightによるダブルシングル「Island Girl / the September Issue」がリリースされる。
Old Men at Midnightは、コロナ禍で感じたやりきれない気持ちを、相模原の小さなスタジオで多くの人に支えられながら曲にしたためることから始まった、Kazunari Yokooによるソロプロジェクト。
本作は、2019年頃から構想が始まり、約7年の時間をかけて制作された2曲を収録。作詞・作曲・レコーディング・ミックスはKazunari Yokooが担当し、レコーディングは神奈川県のvelvet room studioにて行われた。ボーカルに岩原幸夫、ギターに田村直樹、ベースに豊福勝幸、ドラムにmaotoと長谷山恭平が参加。マスタリングは森﨑雅人(Artisans Mastering)、イラストはHys、アートワークはMaika Annoが手がけている。
収録曲「Island Girl」は、身近にいる島出身の女性たち、とりわけ高校卒業後すぐに東京で働き始めた自身の妻の存在に対するリスペクトを込めて制作された楽曲。若くして自立し、自分の足で人生を切り拓いていく姿へのまなざしが、やわらかくも芯のある楽曲として結実している。サウンド面では、制作当時に強く影響を受けていたインディーポップ〜60’sポップの質感をベースに、12弦ギターやバイオリンベース、小口径のドラムセットなどを用い、知り合いのミュージシャンたちとともに丁寧に音像を構築。演奏そのものの魅力が際立つ、豊かなサウンドに仕上がっている。アートワークには、以前からレコーディングで関わりのあったHysのビジュアルを起用し、楽曲の世界観に寄り添った印象的な仕上がりとなっている。
一方の「the September Issue」は、元『VOGUE』編集長アナ・ウィンターに密着したドキュメンタリー映画から着想を得た楽曲。圧倒的な存在感を放つ人物のそばで、その輝きに憧れながらも疲弊していく周囲の人々の感情にフォーカスし、ファッション業界における光と影のコントラストを描いている。Old Men at Midnightとしては初となるディストーションサウンドを取り入れた点も特徴的で、ギターの音作りはNaoki Tamuraと綿密にディスカッションを重ねながら構築。サビとそれ以外で明確なダイナミクスの差を持たせたアレンジが印象的な仕上がりとなっている。また、メインボーカルの上に重ねられた高音域のコーラスにはゲストボーカルとして安井くんが参加し、楽曲に透明感と奥行きを加えている。アウトロのリフレインも彼のアイディアによるもので、エモやポストロック的なニュアンスを感じさせる重要な要素となっている。
前作から約2年ぶりとなる本リリースでは、Kazunari Yokoo自身の音楽的ルーツである60’sと00’s、それぞれの時代感を異なる角度から提示することで、現在のアイデンティティをより明確に示している。時代や環境が変化し続ける中にあっても、音楽を共につくり続けることのできる仲間の存在を大切にしながら、丁寧に積み重ねられてきた時間と関係性が、この2曲には確かに刻まれている。