四番線、夏行き列車のジャケット写真

歌詞

四番線、夏行き列車

白紙文集

血まみれの君の中で

猫みたいに丸まっていたんだ

モノクロの世界で

最後の鐘がお別れを告げて

今日も夜をふかして

錆びた線路を歩きに行くんだ

少しだけ期待して

透明な君に会えたらいいなって

私だけ寒い空においてかれていて

始まる夏

ひとり叫ぶ歌

四番線の冬だけでいいじゃん

殺風景な話でもいいじゃん

一生ずっと私だけでいいじゃん

泣いてもがいて

そういうもんでしょ

君のいない夏の顔に

見られたくなくて

冷え切った部屋の

箱に丸まっていた

暑いこたつから頭だけ出して

頬張るみかんが目に染みるんだ

何度も探した背中が見えて

お願いだから私も連れてって

永遠に続く四季の列車が待っていて

駆け込む夏

ふたり叫ぶ歌

延長線の奇跡に映る

微笑んだ顔がすべてを癒して

一生ずっと私の手を引いて

愛してもう愛して

四番線の冬だけでいいじゃん

殺風景な話でもいいじゃん

一生ずっと私だけでいいじゃん

泣いてもがいて

そういうもんでしょ

君のいない夏のある日に思い出すみかんの味

今もいるんでしょ

錆びた線路を歩くんだ

  • 作詞者

    白紙文集

  • 作曲者

    白紙文集

  • プロデューサー

    白紙文集

  • ボーカル

    白紙文集

四番線、夏行き列車のジャケット写真

白紙文集 の“四番線、夏行き列車”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

  • ⚫︎

    四番線、夏行き列車

    白紙文集

幻想と現実の境界を揺らす、白紙文集による新たな一篇。 風景のひとつひとつが、主人公の内面を映す心象として描かれ、 聴く者を、夏と冬が溶け合う独自の世界へと誘っていく。 繊細な歌声と旋律に、力強いロックサウンドを重ねた本作は、 愛と喪失、そして季節の記憶をめぐる音と言葉の物語。 比喩と素直な言葉が織り交ぜられた詩的な歌詞は、 聴き終えた後に静かな読了感をもたらす。 「泣いてもがいて、そういうもんでしょ」と静かに叫ぶ声が、 聴き手の胸にじわりと染み込んでくる。 白紙文集ならではの、儚さと力強さが共存する一作。

アーティスト情報

  • 白紙文集

    羊のように真っ白な本が一冊。そこに綴られていくのは、確かに存在した人生の断片たち。ささやかな日常、言葉にならない感情、目に焼き付いた風景。ページがめくられるたび、インクが少しずつ滲み、羊は黒く染まっていく

    アーティストページへ

"