オキュペイト・アワー (feat. ナースロボ_タイプt)のジャケット写真

歌詞

オキュペイト・アワー (feat. ナースロボ_タイプt)

包丁ナイフカッターズ

逃避の窓を閉め忘れていたからか

気取った朝に咬みつく獰猛な雨に起きる

遠くで貨物列車が欠伸を引き拐う

イモリが二匹 しずかに取り引き

気のせいか にこやかにしている

塵の毛布によれた体は 酒屋の前

胃袋、食道、三半規管を拾いあげてから

呼吸を雲に整えたい

紫色のカップルがスーツケースを鳴らして

泥のように駅の中へ消える

そういえば、空にバッテンが描かれた

翌日のことだったこの世は

私の一歩後ろを歩く影が勝手に頬の瘡蓋を掻く

宇宙人から貰ったビー玉みたいなライターを取り出して

ピースをくわえてベンチに座る

塗りたてというより、数センチの赤い覚めが抜け落ちた

陽気さに随分溶けてしまっていた

くらしと煙がポプラの上で食べられていく

触手を生やした警官に唇だけは抵抗していたくて

にじむ汗に毒を混ぜて爆弾を作る

大きな鉄の卵に転がせ

大きな鉄の卵の夢に転がせ

指が二本焼け落ちて

アルコールがすっかり抜けた頃

どちらにせよ平和かもしれない

と話していた若者をぶん殴り

嘘にまみれさせた自販機から銃を買う

駅前の地産地消フェアを通り過ぎると

獣のインク臭のする駅員が

帰宅を促す立ち鏡に手を添えていた

そうして、やさしい寝床にワープして

あのあたたかなイモリの受精卵を想う日々に

ちぢれた未知の信号が降る 保たない半身

  • 作詞者

    HammingEgg

  • 作曲者

    包丁ナイフカッターズ

  • プロデューサー

    包丁ナイフカッターズ

  • ミキシングエンジニア

    包丁ナイフカッターズ

  • マスタリングエンジニア

    包丁ナイフカッターズ

  • ドラム

    包丁ナイフカッターズ

  • シンセサイザー

    包丁ナイフカッターズ

  • プログラミング

    包丁ナイフカッターズ

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    オキュペイト・アワー (feat. ナースロボ_タイプt)

    包丁ナイフカッターズ

沈んだ低音が、都市の影を撫でる。
ナースロボタイプtが無感情に語る、静かに腐敗していく世界の断片。

機械の声で綴られる退廃的な詩篇。
人工の呼吸、乾いたノイズ、律動する冷たいビート。
希望ではなく観察。慰めではなく記録。

「心拍は正常、感情は廃棄済み」
――静かな警報が、あなたの中の何かを止めていく。

"