

花屋の前で立ち止まった
似合いそうな色を探して
あなたの好きな白い花
最後の一本を選んだ
リボンは何色にしますか
そう聞かれて迷ってしまう
あなたのことなら何だって
知っているつもりだったのに
おめでとうの五文字が
口の中でほどけない
鏡に映る私だけ
今日に似合わない顔をしてる
花束を逆さまにしたら
この涙も空へ落ちるかな
あなたが笑っているだけで
幸せだったはずなのにな
誰よりも願っていたよ
その夢が叶う瞬間を
だけど隣に立つ人が
私じゃないと知ったとき
綺麗な花がこんなにも
悲しいものだと知った
拍手の音に紛れながら
言えなかった言葉を飲み込む
祝福の中にひとつだけ
行き場をなくした恋がある
あなたが選んだその人は
きっと優しい人なんだろう
私が知らない表情で
あなたが笑うのを見ていた
何年も前の約束を
思い出したのは私だけ
「幸せになろうね」なんて
誰と、とは言わなかったね
嫌いになれたら簡単で
嫌な人ならよかったのに
あなたが幸せそうだから
どこにも怒りを置けなくて
花束を逆さまにしても
季節は元には戻らない
あなたが選んだ未来には
私の名前が書いてない
綺麗だねって言いながら
本当は少し憎かった
そんな自分が嫌になるほど
まだあなたが好きだった
誰にも見せないこの気持ち
今日だけは許してほしい
帰り道 花を一輪
包み紙から抜き取った
捨てることもできなくて
持って帰ることもできなくて
知らない駅のベンチに
そっと置いてきた
私の恋が終わるには
それくらいでよかった
花束は逆さまのままで
心だけ置き去りになった
あなたの幸せを願うことと
寂しくないことは違うね
ちゃんと笑えなかったこと
いつか許せる日が来るかな
それでも今日のあなたを見て
綺麗だと思ったのは本当
私が渡したあの花が
明日も咲いていますように
花屋の前を通り過ぎた
今度は何も買わなかった
知らない花の名前だけ
ひとつ覚えて帰った
- 作詞者
nil.
- 作曲者
nil.
- プロデューサー
nil.
- ボーカル
nil.

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逆さまの花束
nil.
大切な人の幸せを、誰よりも願っていた。
あなたの好きな白い花を選び、伝えるはずだった「おめでとう」の言葉。
ずっと願っていた夢が叶う日。
その隣に立っていたのは、私ではなかった。
心から祝福したいのに、どうしても涙がこぼれてしまう。
「逆さまの花束」は、叶わなかった恋と、祝福の裏に隠された言葉にならない想いを描いた切ないJ-POPバラード。
花束を逆さまにしたら、この涙も空へ落ちるだろうか。
美しい白い花に込められた、最後まで伝えられなかった愛の物語。
アーティスト情報
nil.
nil — 何もない。存在しない。 何もないところから、 誰かの心に残るものを。
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