言葉が見つからない
半透明な君を
強く抱きしめたまま
このまま偽らないことが
最善の策とは
どうしても思えない
誰も殺めず
薄着のままで
ここまで来たことを心から讃える
OD
自傷行為
シンナー
LSD
白の氷り
夜の偽善に体をゆだね
甘い言葉で鎖をつながれる
枯枝のように病的な脚線
消えた笑窪が何より痛くて
一秒は絶望に足る時間
だからこそ
その眼に映したい
それでも生きると
選んだ人達の
つきはぎの愛を
いつか
君が生きやすいような日々が
いつか
君が信じていける日々が
いつか
君が誰か笑わす日々が
いつか
いい時代になる
ただいま
おかえり
苦悶し続けて
やっと出したその答えに
ただうなずくよ
これからのことに話を移そう
夢や欲しい物
好きな人
まだ光が痛いなら
焦らずにいこう
俺も塞ぎ込んでいた日々がある
今も薬なしでは生きられない
医者の目の前
失禁したこと
毎晩のように対峙した魔物
こんな風に君にふれあうのも
きっと自分のためでもあると思う
たくさん泣いた
少し笑った
よかった
君のそんな顔が見たかった
もう帰ろう
陽のあたる場所へ
支えるよ
新たな門出
いつか
君が生きやすいような日々が
いつか
君が信じていける日々が
いつか
君が誰か笑わす日々が
いつか
いい時代になる
俺の言葉は重たかったか
何もいわないほうが良かったか
絞ったような昨晩の
「ありがとう」
気付けなかった最後のサインだと
無垢ですぐ膨れ
行方不明になる風船のような
君の幼い頃の思い出に
心を埋める
長い夜に揺れ
膝がくずれる
雲の上でちゃんと眠れるかい
約束していたクリスマス・カード
みんな涙をこらえて書いたから
決して叶わぬ願いを抱いたまま
不細工な人生より
死は惨い
拷問と思えた
慰めの白粉
赦した日々が
また罪に満ちた
理解できるか
明日も君がいない
いつか
君が生きやすいような日々が
いつか
君が信じていける日々が
いつか
君が誰か笑わす日々が
いつか
いい時代になる
今日一日
誘惑を我慢する
今日一日
外の風を吸う
今日一日
陽の光を浴びる
今日一日
それでも信じてみる
- 作詞
Piyo Londirt
- 作曲
World Technique
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いい時代
Piyo Londirt
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アーティスト情報
Piyo Londirt
福島県会津若松市出身のラッパー。14歳のときに母と弟と家を出る。転々とした先の市営団地の前にTSUTAYAがあったため、100円レンタルを利用して映画や音楽にのめり込んでいく。17歳のときに友人が事故死したのをきっかけにラップの曲を作り、文化祭で全校生徒の前で発表したことで自己表現の快感を覚える。上京後、2010年からWEB上に音源を発表。2011年に東日本大震災が起きたのをきっかけに、翌年に通信制の大学に入学、数年後に卒業。さまざまな法律や判例を知り、数分の楽曲では表現しきれないものに興味を持ち、脚本を学ぶようになる。現在は音楽活動と並行して、別名義で脚本家としても活動中。
Piyo Londirtの他のリリース
VENONA