歌詞

昨日は澄みきった秋の空

今日はどんより曇り空

心の中も同じ色をしてる

繰り返す日々に答えは見つからない

電車の窓に映る顔

少しずつ無表情になっている

時間に追われ思考も摩耗し

「生きるとは何か？」と問う自分がいる

なんでこんな天気なんだろう

なんで心まで重たいんだろう

時間に追われるオレ

今日もただ息をしてる

走り抜けた月曜から金曜

義務と責任の迷路の中で

唯一の救いは週末の時間

僅かな解放、オレを保つ時間

「生活のため」じゃなく

「自分のため」に生きるんだ

朝のコーヒーに溶ける憂鬱

新聞の活字は所詮他人事

昨日の誓いも今日の疲れに霞んで

予定帳の余白に逃げ場所を探す

妻と行く予定も大切な時だけど

一人の沈黙も心を整える儀式

音の無い世界でKeyを叩けば

まだ少し生きている気がする

「オレは何のために働くんだ？」と

空に問いかけてみたけど

返ってきたのは風の音だけ

それもまた生きている証なのか？

擦り減った靴底と同じくらい

心も摩耗してる気がして

それでも前に進む理由を

週末という刹那に探している

曇り空でも構わない

秋の空の青を探し続けている

誰もが答えを求め過ぎる

でも、本当はそんなもの

無いのかもしれない

矛盾、理不尽のまみれた世界で

せめて正直に笑える瞬間を

大切にしたい

今日もまた空は灰色

それでも昨日より少し軽くなった心

雨上がりの匂いが心に体に染み込む

明日はきっと晴れると思う

走りぬけた月曜から金曜

時間を忘れてかけた

「努力と成果」があったとしても

今のこの刹那はオレのもの

誰にも奪えないささやかな自由

灰色の空の下で見つけた

僅かな秋の青が生きる理由だ

また月曜が来る

だけど、それも悪くないと思える

この空の向こうに

きっと秋の青があると信じて