

吹き抜ける夏の想像 蝉時雨
入道雲と昼前の浮遊感
陽だまりに利き手を伸ばすように
もう一度君に会いたいだけ
なんだ
眠れない。ただ曲を書いていた
つまらないから?伝わらないから。
「行かないでよ。」はもう届かないよ
分かってよ
網戸越しの匂い 風鈴の音
あの頃とは似ても似つかない
溶けかけの氷 夏を反射して
光ってた
朝焼けの空 指差して「ほら。」
東京の隅で咲いていたアサガオ
夜にはどこか遠くに消えるなら
もう一度君に会いたいだけ
今さよなら埋め尽くして
青い色で朝に飛び出した
遠い藍の空に 届かずに
夏風に消えた花火の一つに似て
愛したいから泣いたんだ
別れの顔すら不甲斐ないや
もう覚えてないか
僕は
もう一度君に会いたいだけ
なんだ
諦めたそぶり 忘れたそぶり
もうちょっとくらい上手くやらなきゃね
君に会っても恥ずかしくない服で
家を出た
夏の記憶が胸に痛いから
数センチだけ六月寄りのシャツで
眠れない夜 悟られないよう
顔だけは笑って見せた
今さよなら言い尽くして
青い色で夜を乗り越えた
遠い藍の空を 染め上げた
一瞬の強い光の一つになりたくて
駅まで続いた下り坂で
乾いたサンダルすり減らして
何かが聞こえてる
今はごめんねも言えなくて
あなたの思い出もすり減って
一人、月を見てた
知りたくない
そう願ったあの歌詞の意味もわかるよ
萎れかけのアサガオ(吹き抜ける夏の想像 蝉時雨)
この世に歌だけ書き遺して(入道雲と昼前の浮遊感)
最後の夜、僕は(夏影が風に揺れて)
もう一度君に会えるんだね
今さよなら埋め尽くして
青い色で朝に飛び出した
遠い藍の空に 届かずに
夏風に消えた花火の一つに似て
愛したいから泣いたんだ
別れの顔すら不甲斐ないや
もうどうでもいいか
僕は
もう一度君に会いたいだけ
なんだ
- 作詞者
kono
- 作曲者
kono
- プロデューサー
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君と朝顔 (feat. 可不)
kono
ボカロプロデューサーkonoが、2025年8月26日にニューシングル「曖昧Reverb」「君と朝顔」をリリースする。また、昨年のkonoのデビュー作である「月降夜」を再録した、月降夜[2025 Ver.]も同時リリースとなる。
2024年4月から音楽活動を開始し、これまで7つのオリジナル曲をリリースしてきたkono。
本作は、これまでと同様、konoが作詞、作曲、編曲を担当。CeVIO AIソングボイス「可不」を利用した楽曲となっている。
君と朝顔は、「叶わないと知りながら追いかけ続ける自分」を、「夜に枯れると知りながら朝に咲く花」、つまり朝顔に例えた楽曲だ。
歌詞に幾度となく登場する「もう一度君に会いたいだけ」という言葉。
近くに感じるのに何故か手が届かない。そんな不条理が生み出す焦燥感や切なさ、諦め。それをなんとか乗り越えようと生きる人間の力強さ。そういった、正反対の場所にあるようで実は共存する感情・想いが、繊細な歌詞と巧みなサウンド、構成で見事に表現されている。
「もう一度会いたい」そんな誰かがいるあなたに、ぜひ聴いてもらいたい一曲だ。