歌詞

心情の動態が

深淵を掻き消す

波紋の流動を

断ち切り露呈した

自他も分け隔てず

傍観する真我

全ての要因に

光明が差し込む

観測が故に

性質の在る場所の

瓦解による差異が 齎した

知性や自我、思考が合わさった “心”が

感覚として受容する器官を生み出した

そしてそれらの感覚が受け取る対象こそが

実質的な全てを形造っていた

その執着より 解き放つ

見えてるものに拘らず

抱え込んだものを捨てる

聞こゆものにしがみつかず

何もかも手放して

心の 動きを止める

道筋を辿り戻る

その虚空に 本質を 見出す

雲散する苦悩

哀情も幻

あらゆる精神の中に

確固たる己は無く

在りもしない実体を

抱き続けていた

あらゆる物が 結合し

一つとなって 形を為した

それを知性が

一つの 実体とし

認識し 識別し 縋り続けていた

全てのものは

在り方のみでしか

存在できずに

もがき続けていた

しかしそれすら

概念の上の概念

無常を受け入れ 感じ取れ

拍動する心臓

Stillness of the mind

移ろいゆく細胞

Essence of the mind

形以上の この”はたらき”が

己という和を 動かし続けている

だからこそ全ては 儚くも ここに在る