One-Third-Brokenのジャケット写真

歌詞

無人島

蓋世響和國

月の浮かぶ水面に舟を浮かべます

行く先は誰もいない島です

一本のオールをもって

漕ぎ出しましたら

もう二度と振り返りません

沖に向かって弱々しく

進む小舟です

私がこの街を出ていったとしても

何も変わらず時間は進むでしょう

けれど私が残した時間の欠片を

誰か拾ってくれることを

祈っています

ため息も虚しく

雲間にきえてゆきます

もうすぐ雨が降りそうです

街を出たことを

少し悔やみたいですが

戻るのを決めるには

遅すぎるようです

泣きながら

何も無い場所に行きます

あなたたちが向かっている所へは

私は一緒に行くことはできません

逆向きに進むと邪魔になりますから

私は居なくなろうとしているのです

群青が滲む空の上

麻紐がだらんと垂れてきて

荒れた手のひらで掴んだら

舟は消えてしまいました

周りの人を見ないように生きてたら

自分を見つめることが出来ました

海の上に浮かんで眺めた空は

曇っていて

星の一つも見えませんでした

あまりに残念な結果に

少し笑うことができました

私がこの街を出ていったとしても

何も変わらず時間は進むでしょう

けれど私が残した時間の欠片を

せめて私は大事にしようと思います

塩水で濡れた顔を

ティッシュで拭きながら

カバンに明日の荷物を

詰めていきます

  • 作詞

    田中登真

  • 作曲

    田中登真

One-Third-Brokenのジャケット写真

蓋世響和國 の“無人島”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

アーティスト情報

"