

「明かりは消されたけれど……僕はまだ、ステージを温めておいたよ」
ベルベットの煙越しに 君の声を聞いた
かつて刻まれ 今はオークの木に埋もれた名前
僕は去ってなんていない ただ
「生身」の戻り方を 忘れてしまっただけなんだ
遠ざかるつもりなんて なかった
真鍮(しんちゅう)の雨に打たれた 手紙のように
君の名を 銅(コッパー)の響きで呼んだけれど
そこに混じる「錆(さび)」を 聞かれるのが怖かった
君の鏡の 吐息の中に隠れ
銀色のガラスを 思い出で曇らせる
縫い込まれた刺繍(ブロード)のように 君の名を纏(まと)い
だけど時間は 僕らの日々を侵食していった
君のすぐ隣に 立っていたけれど
影は鮮やかな色彩(いろ)を 映しはしない
僕が変わったわけでも 魂を失ったわけでもなく
ただ 恐怖という代償が 僕を飲み込んでしまったんだ
もし君が 僕の声を忘れても
君の蓄音機(フォノグラフ)から エコーを響かせよう
もし君が 僕の名を消し去っても
君の最後のサインに そっと寄り添おう
僕は君が愛した 亡霊(ゴースト)
ベルベットと、錆と、韻(しらべ)の中に
今も沈黙の中で 君を愛している
時の歯車の 隙間に挟まったまま
君は僕を「グリッチ(バグ)」と呼び 砕け散る火花だと言った
だけど僕の愛は 設計図(チャート)通りにはいかない
銅のチューブを通じて 君の名を歌った
僕の愛は 蒸気(スチーム)と傷跡でできた歌
シャンデリアの光が 褪(あ)せていく中
君の記憶が 歪んでいくのを見つめていた
君が背を向けて眠る 毎晩
僕はオペラ・ステージの下で 一礼(おじぎ)をしていたよ
僕は去ってなんていない
ただ 滲(にじ)んでいるだけ
君の綴る 行間に
君が語る 言葉の隙間に
叫ぶほどに 君を愛した
透き通るほどに 君を愛した
この孤独なゴーストライトが
沈黙を 象(かたど)るとしても
もし君が 僕の声を忘れても
バイオリンの旋律(しらべ)で 歌わせておくれ
もし君が 僕の名を消し去っても
錆びついた罪の中に 響かせておくれ
僕は君が愛した 亡霊
カーテンコールと 香水の残り香
今も影の中で 燃え続けている
君が去った 空っぽのオペラ・ルームで
カーテンが 降りてしまって
君が 何も思い出せなくなったとしても……
ただ 知っていてほしい
僕は一度も ショーを止めてなんていないことを
「アンコールを……」
- 作詞者
Kine Lune
- 作曲者
Kine Lune
- プロデューサー
Kine Lune
- ボーカル
Kine Lune

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Kine Lune
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Kine Lune
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Kine Lune
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オペレッタ
Kine Lune
アーティスト情報
Kine Lune
作詞、作曲を手掛けるアーティストプロデューサー ポップ&キャッチーなメロディー。言葉遊びで表現し、一聴しただけで思わず口ずさんでしまう歌で世代に圧倒的な支持を得ている。
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