夜更けうたのジャケット写真

歌詞

夜更けうた

うきよ

高架下鳴り止まぬ排気音と

うざったいくらいの肉声を

更けた夜に飾っている

飲み込みはしないで

いじけた朝に 憂鬱な道

蛙はとうに池の中に

空っぽな記憶を眺めていた

夢を見ていた布団の中

蹲っている臆病に餌付けをして

昇る朝に吐く後悔を

他人として沈んでいく

泥濘みに落っこちた声は

静かに春を蝕むのだ

どうかこの歌は届かないでくれよ

高架下鳴り止まぬ排気音と

うざったいくらいの肉声を

湿気た夜に飾っている

飲み込みはしないで

縺れた足に擦り傷の見通し

蛙は空を仰いで

解れた糸が喉に絡まって息を止めた

濡れないように

風邪をひかないようにと

臆病に傘を差して

雨水と一緒に疑いを飲み干した

いつの間にか

荒れた土壌の中目を瞑っている

滑稽に欠伸をして

臨む朝に抱く患いを

敗因として憎んでいる

掠れた挙句膿んだ声は

何時かに襤褸を啄むのか

廊下を引き返して

夢を見ていた布団の中

蹲っている臆病に餌付けをして

昇る朝に吐く後悔を

他人として沈んでいく

泥濘みに落っこちた声は

静かに春を蝕むのだ

どうかこの歌は届かないでくれよ

どうかこの下らない醜態を

殺して隠してくれよ

  • 作詞

    うきよ

  • 作曲

    うきよ

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