Lyric

幼い頃の記憶 学芸会

思えばその時からそうだったな

クラスの人気者は王子様

初恋のあの子はお姫様

僕は貧乏な村人A

路頭に迷いうつむくだけ

誰もが忘れた

その他大勢は今もここにいる

首から下げた銀の鍵

家に戻ると永遠に感じられるから

帰り道をゆっくり歩いた

同じ道を行ったり来たり

公団住宅に夕方のチャイムが鳴り響く

茜色と藍色に混ざる空は特別だった

スポットライトはあたらない人生だ

それでも生きようと思った

スポットライトはあたらない人生だ

それでも

スポットライトはあたらない人生だ

それでも生きようと思った

スポットライトはあたらない人生だ

それでも

夢に見てたありふれた日常

今目の前にあるのは督促状

積もり積もり積もり積もった

ツケを払えと顔も知らないあいつが

怒声に乗せてドアを

どんどんどんどんと叩く

夢なら覚めてくれ

夢なら覚めてくれ

受けいれきれぬ現実を

受けいれながら身を削る

汗と脂が染み付いた

作業着は泡で綺麗になっても

口惜しみは骨にこびりついたままだ

薬を酒で流し込み煙草をひとつ燻らせた

コインランドリーは回る

スポットライトはあたらない人生だ

それでも生きようと思った

スポットライトはあたらない人生だ

それでも

スポットライトはあたらない人生だ

それでも生きようと思った

スポットライトはあたらない人生だ

それでも

騙す方が悪い？

いや騙される方が悪い

奪う方が悪い？

いや奪われる方が悪い

叩く方が悪い？

いや叩かれる方が悪い

切り捨てる方が悪い？

いや切り捨てられる方が悪い

そんな空気漂うこの場所から

抜け出す事ができないのなら

せめて正しい呼吸の仕方

教えて欲しかった

選択しなかったんじゃない

選択肢がなかった

ひとりだった

寂しかった

人間でいるのを辞めたかった

知らない失意はすぐそこにある

見えない孤立はすぐ側にある

祝福されず吐き出した「さようなら」は現実にある

この世界の

行きとしいける

全ての「わたし」に

上を向く権利を

穏やかなの家路を

毛先ほどの豊かさを

慰めの手当を

夜を超える少しの理由を

暗闇に光を

暗闇に光を

暗闇に光を

スポットライトはあたらない人生だ

それでも生きようと思った

スポットライトはあたらない人生だ

それでも

スポットライトはあたらない人生だ

それでも生きようと思った

スポットライトはあたらない人生だ

それでも

スポットライトはあたらない人生だ

それでも生きようと思った

スポットライトはあたらない人生だ

それでも

スポットライトはあたらない人生だ

それでも