臆病そうに 笑う顔しかできない
わたしのことを嫌ってくれよ
優しくあった あのひとには かわれないから
生きることは恥ずかしい?
簡単な設問にも誤り 痙攣してる
瞼の左 焼きつき消せない 火傷と記憶
ひきつれのように ぎこちない 笑みは
諦めのかたち 借りた言葉をつなぎ
辛うじて保つプライドとこのパーソナリティ
なれないアラジン 青い魔人には願わないよ ジャスミン
リッチな暮らしは彼岸のファンタジー
だけど 強がり 叫ぶのもむなしい
他人の弱さを くさし 鞭で打つことは易しい
自分の弱さを 認め 贖うことは難しい
臆病そうに 笑う顔しかできない
わたしのことを嫌ってくれよ
優しくあった あのひとには かわれないから
気づいているくせに 許すような声で
そのままでいてよ とか言わないで
あまい 理解なら望んでないぜ
わかり得ないことが多いのにね
どうして 言葉はこぼれていくばかりで
なにを誤魔化したいのだろうか
隠していた 欲望は だれかに触れたい
とばかり ねだる ちいさな子どもだった
正直に口に出せたなら 心を比喩でなく表せたなら
なさけない姿を見せず済んだかもしれないけど
もう すべて遅かった
落とす涙はポーズなのか
狂った clock さ 小さな歯車
外れたまま 直らないのさ 気持ちは
いつからか言うことをきかない
悪い冗談みたいな日々に 削られて
意志は 掠れそうになる けれど
書いた手紙が 届くならば……
暴力を前に 黙ることしかできない
わたしの顔を見ないでくれよ
正しくあった あのひとには かわれないのか
気づいているくせに 許すような声で
そのままでいてよ とか言わないで
あまい 理解なら望んでないぜ
わかり得ないことが多いのにね
どうして 言葉はこぼれていくばかりで
- 作詞
maco marets
- 作曲
maco marets, FKD
- プロデューサー
FKD
- レコーディングエンジニア
佐藤慎太郎
- ミキシングエンジニア
佐藤慎太郎
- マスタリングエンジニア
佐藤慎太郎
- ボーカル
maco marets
- ラップ
maco marets
maco marets の“BURN (feat. FKD)”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
Into the wild (feat. Taisuke Miyata)
maco marets
- 2
Good-bye, Angel (feat. TSUBAME)
maco marets
- ⚫︎
BURN (feat. FKD)
maco marets
- 4
Amber (feat. FKD)
maco marets
- 5
Tangled (feat. FKD)
maco marets
- 6
Starfish (feat. TOSHIKI HAYASHI (%C))
maco marets
- 7
Aero (feat. TOSHIKI HAYASHI (%C))
maco marets
- 8
Calling (feat. TOSHIKI HAYASHI (%C))
maco marets
- 9
Like Seasons (feat. Taisuke Miyata)
maco marets
- 10
Good-bye, Angel (feat. STUDIO75) [Remix]
maco marets
福岡県出身、現在は東京を拠点に活動しているラッパー/詩作家のmaco maretsによる8作目となるオリジナルアルバム『Wild』。
今作はTOSHIKI HAYASHI(%C)、Taisuke Miyata(South Penguin)、STUDIO75といった過去作でもお馴染みのトラックメーカーに加えて、TSUBAME、FKDの両名が初めてプロデュースに参加。客演ゲストは介さず、本人のリリックのみで構成されたシンプルかつストイックな内容となっている。先行配信曲『Good-bye, Angel』『BURN』『Starfish』をはじめ、各プロデューサーの持ち味を活かしつつmaco maretsらしい詩情とメロウネスとを感じさせるトラックが心地よい一作だ。
タイトル通り「Wild」=「人間の野性」をテーマに書かれたという楽曲群は、過去作にない荒々しさ、その裏に隠れた人間の弱さを繊細なアプローチで表現している。言葉への誠実さに満ちた、 maco maretsならではのラップが、聴くものそれぞれの傷にそっと寄り添ってくれるに違いない。
アーティスト情報
maco marets
maco marets 1995年福岡生まれ、現在は東京を拠点に活動するラッパー/詩作家。2016年に1stアルバム『Orang.Pendek』でCDデビュー。2018年にはセルフレーベル「WoodlandsCircle」を立ち上げ、自身8作目となる最新アルバム『Wild』に至るまでコンスタントに作品リリースを続けている。近年はEテレ「Zの選択」番組テーマソング『Howl』や、藤原さくら、浮、Maika Loubteなどさまざまなアーティストとのコラボレーションワーク、詩集『Lepido and Dendron』の刊行、雑誌/Webメディアでの連載執筆など、多岐にわたる活動で注目を集めている。
maco maretsの他のリリース
FKD
Woodlands Circle