歌詞

静かな海が　目覚める

青い光が　水面を包む

こだまするのは　遠い眠りの声

いま　風が　命を運ぶ

壱岐の島　朝の光

水の上で　揺らめく願い

人の想いが　海に溶けて

新しい日が　はじまる

白い砂浜に　足跡を残し

空と港が　ひとつになる

その響きは　世界のはじまり

光の中で　声が生まれる

風が　岩をなでて

静かな街が　目を覚ます

鳥の声　潮の香り

すべてが　命を想う詩（うた）

蒼に溶かれた　壱岐の朝

海は　すべてを　抱きしめている

その向こうに　光る空

今日もまた　命がはじまる

東の空が　ゆっくり染まる

薄桃色の　朝の兆し

岩の隙間を　すり抜ける風が

昨日の夢を　さらってゆく

舟の帆織り　小さな影

港の声が　目覚めはじめる

潮の向こうで　光が揺れる

誰かの願いを　やさしく包む

大きな空が　港を包み

山の声が　こだまする

壱岐の島の　朝の詩（うた）

心の中で　ゆっくりとひらく

すべては　海から生まれ

すべては　また　海に還る

この命は　その流れの中で

そっと　光をまとっている