歌詞

潮が　引きはじめる

海の鼓動が　やわらぐ

足もとに　少しずつ

砂の道が　広がっていく

遥か彼方で　波が笑う

風が　砂をなでていく

水の中に　光が揺れ

蒼の欠片が　きらめいた

静かに　人は歩きだす

言葉も　祈りもいらない

ただ　心が　道をおぼえている

昔も　いまも　変わらずに

鈴の音が　かすかに聴こえる

それは　海の祈り声

遠い時代の願いが

風とともに　めぐりくる

波のあとに　浮かぶ足跡

そのひとつひとつが　光る

やがて　潮が戻るとき

海は　すべてをやさしく包みこむ

あの日の光も

君の笑顔も

いまは　海の下に

やすらかに眠っている

けれど　心の中で

道は　いまも輝いて

命が　くりかえすたびに

その輝きは　新しく生まれる

潮が引いて　また満ちて

人は　忘れ　また思い出す

祈りは　時の中で

海と空を　つなぐ

最後の波が　帰ってきたら

すべての音が　止まる

けれど　その静けさの中で

まだ　光が　動いている