Lyric

思い出を飲み干して

背伸びした自分に酔いしれて

思い出を吐き出して

一瞬だけ私から逃げて

思い出を掻き消して

あなたで見る泡沫の夢で

思い出を飲み干して

深入りされない夜の街で

あなたに手解きされた戯れ

少ししか踵が上がらなくても

あなたとひと時のひとり立ち

切り離せない糸も

煩わしい騒音も

まるで消えてなくなったよ

今だけは

灼けるような喉奥と

鋭く痛む頭に

なんで安らげるのだろう

思い出を飲み干して

突き刺すような頭の痛みも

思い出を吐き出して

吐き気だって愛おしく思えた

思い出を掻き消して

身の丈超えて舞い上がってさ

また明日も痛むな

あなたといる時は楽しかった

でもそれを恋とは呼べなかった

それでも滲み出るものよ

あなたの目線に籠る感情は

きっと世間からはあなたは悪いヒト

私だって許されない子

あの人が知れば全て終わるかもね

でもやっちゃいけないことほど やりたくなるものでしょう？

もうそれでしか止められないの 止まらないの

切り離せない糸が

気付けば私を絞めて

まるでマリオネットのよう

もう遅いや

「ひとりとして見るよ」って

甘い言の葉を吸って

なんで泣いているのだろう

この瞬間飲み干して

つんざくような胸の痛みは

この瞬間吐き出して

吐き気よりも不快になって

この瞬間掻き消して

柵を越えたら落ちていくだけ

まだ痛みは続く？

煙の憧憬 手からすり抜けて ひとり

思い出を飲み干して

肩の温もりを思い出せば

思い出を飲み干して

今よりも痛みが増すから

思い出を掻き消して

一方通行のさよならを

ひとりで戯れるわ

まだ痛いや