歌詞

閉ざしたままの記憶の影

変わらない安寧と引き換えに

ほらまたそうやって微笑みかけた

俯く瞳　なにを映すの

「応えて」

差し伸べた両手は抱えきれぬ痛みを纏って

ただひとりで振り返らないまま

星よ　遠き宙よ　静寂の瞬きよ

朽ちぬように口すさぶ祈りの声も

数多の闇に消えゆくとしても

それは空想じゃない

真実なら今ここに　明けゆく残夜

轍さえない未踏の地の

静けさの輪郭をなぞっては

でたらめな星標もまた

正しいことと刻んでゆくの

「教えて」

薄れゆく笑顔の記憶だけが痛みを残して

今もそばで優しく寄り添うから

水面に落ちて揺蕩うように舞う空

闇に溶けて霞んだ地平さえ

混じることはできないと知っても

それは今を進むための光明になる

確かにそう指し示すから

「応えて」

差し伸べた両手は抱えきれぬ痛みを纏って

ただひとりで振り返らないまま

星よ　遠き宙よ　静寂の瞬きよ

朽ちぬように口すさぶ祈りの声も

数多の闇に消えゆくとしても

それは空想じゃない

真実なら今ここに　明けゆく残夜