残響の底で息をする

人生の深い闇の底を描くような歌詞を、新たなアレンジで鮮烈に表現した「残響の底で息をする」。
先に発表された「深淵を呼吸する」と同じ歌詞を用いながらも、楽曲全体のカラーを大きく変えることで、同じ言葉がまったく異なる輪郭を帯びる作品へと仕上がりました。

静寂のようなイントロから、切実な想いが大きく渦巻く展開へと移行する構成によって、“終わらせたい”と“希望を手放したくない”という相反する感情が鮮明に浮かび上がります。
闇の奥底から鳴り響く“残響”が、揺るぎない意志を抱きながらも苦悩に沈む心の声を増幅し、聴く者の胸を強く締めつけるでしょう。

深く重く、けれど確かに光を孕むこのアレンジは、「もう戻れない」と思うほどの絶望でも、なおそこにかすかな息吹を感じられる—そんな強烈なメッセージを内包しています。
「残響の底で息をする」は、誰もが心の奥に抱える葛藤と希望を、よりダイレクトかつスケール感をもって伝えてくれる一曲です。