Lyric

合法じゃない方の夜をこっそり

ポケットに隠して　息を細く通し

スンって呼吸　声はなし

見えない刃物　無言の圧し掛かり

倫理と理性はレンタル品

脳梁の棚に　ずらっと陳列陣

見せかけの“正しさ”　賞味期限切れ

わたしの顔に　ハイドが出勤してる

ジキルと交代　見えないタイムカード

仮面の裏で　誰かが合図出す

「真面目がほしい」だけだった

社会のため？いや、それはなかった

ネオンの雨と　冷蔵庫の光

午前２時の　ジャンクな詩（ポエム）に

答えはないが　意味はある

それ全部「自我の引き出し」にしまった

優しさは　生理食塩水

ぽたぽた垂れて　あたたかくて不安定

すぐにくる「今に信者」の笑顔

わたしの視界　光っては消える

思いやりくんに　殺されるくらいなら

無関心ちゃんに　撫でられたいわ

都合よく変わる　善意のデザイン

とどめ刺すのは　いつも「やさしい」サイン

ジキル呼んでもハイドが寝てる

反射で笑顔、内心はフェードアウト

脳内の劇場　主役がいない

ミスター脳下垂体、また黙りかい？

社会性っていうプロトコル

回線切れても動いてるフリしてる

無傷の善意が　一番こわい

「わかってるつもり」ってやつが痛い

ネオンの雨と　冷蔵庫の光

午前２時の　ジャンクな詩に

名前のないもの　全部書いた

だけど誰にも届かないのはなぜ？

優しさの静脈　点滴のルート

細くても　ときどき効くブースト

でもそのあとすぐに来るのは誰？

笑顔の仮面つけたプレイヤー

「大丈夫です」って呪文を唱え

心はすでに　不在の状態

マニュアル通り　正しさを演じ

自分の呼吸さえ他人に返す

笑われないようにって　選んだ日々

守られなきゃって　削った意志

真面目すぎると壊れるって

だれか先に　教えといてよ

仮面の下にもう一枚

貼った顔もそろそろ限界

ジキルもハイドも　いない朝

またマスクして　街へ行くだけさ

あなたはいじわるなミスター脳下垂体ね

あなたはいじわるなミスター脳下垂体ね

ネオンの雨と　冷蔵庫の光

午前２時の　ジャンクな詩（ポエム）に

答えはないが　意味はある

それ全部「自我の引き出し」にしまった