

ぬるんだジュース 手のなかで揺れて
パラソルの布が 空をたゆたう
君は何も言わなかったけど
肩のあたりが少し濡れてた
足あと二つ ぼくのすぐ横
小さなカニがまたいでいく
名前なんて 呼びあわなくても
ここにいたことは忘れない
砂とサンダル 風の影のなか
君のかかとが沈んでいた
まだ陽ざしの残る午後の端に
小さな貝で耳をふさいだ
誰にも聞こえない声だけが
ゆっくりと波にまぎれていく
遠くで誰かが笑う声がして
それもすぐに波に消えた
君が持ってた薄い帽子が
静かにぼくの足元を抜けた
うすあかりのなかで消えた言葉
触れようとすると遠ざかる
けれどこの浜辺の手ざわりは
今も胸にのこっている
指のすきまからこぼれた砂は
昨日と明日のどちらでもなく
ただ目の前にあっただけで
それでよかったと思えた
砂とサンダル 風の影のなか
君のぬくもりがまだ残ってる
あの日のままの砂のざらつき
小さな音がぼくに触れる
消えかけた午後のきらめきが
たしかに今もここにある
- 作詞者
知花タイ
- 作曲者
知花タイ
- ミキシングエンジニア
知花タイ
- マスタリングエンジニア
知花タイ
- ボーカル
知花タイ

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- 1
花火ら
知花タイ
- 2
夕立
知花タイ
- ⚫︎
砂とサンダル
知花タイ
- 4
ティンカーベル (灰)
知花タイ
- 5
マンタ乗り
知花タイ
- 6
おえかき
知花タイ
- 7
さんさん
知花タイ
- 8
ウミネコのおうち
知花タイ
- 9
アーモンドミルクを注いで (あ)
知花タイ
- 10
ころがる (demo)
知花タイ
- 11
大好き (demo)
知花タイ
アーティスト情報
知花タイ
2007年(12歳)、沖縄の地元コミュニティで創作活動を開始。次第にインターネット上の個人サイトや2ch等に創作物のアップロードを始め、名義や拠点を転々としながら不安定な活動をしていた。30歳の年となる2025年、本名に近い“知花タイ”としてアルバム配信を開始した。
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