砂とサンダルのジャケット写真

歌詞

砂とサンダル

知花タイ

ぬるんだジュース 手のなかで揺れて

パラソルの布が 空をたゆたう

君は何も言わなかったけど

肩のあたりが少し濡れてた

足あと二つ ぼくのすぐ横

小さなカニがまたいでいく

名前なんて 呼びあわなくても

ここにいたことは忘れない

砂とサンダル 風の影のなか

君のかかとが沈んでいた

まだ陽ざしの残る午後の端に

小さな貝で耳をふさいだ

誰にも聞こえない声だけが

ゆっくりと波にまぎれていく

遠くで誰かが笑う声がして

それもすぐに波に消えた

君が持ってた薄い帽子が

静かにぼくの足元を抜けた

うすあかりのなかで消えた言葉

触れようとすると遠ざかる

けれどこの浜辺の手ざわりは

今も胸にのこっている

指のすきまからこぼれた砂は

昨日と明日のどちらでもなく

ただ目の前にあっただけで

それでよかったと思えた

砂とサンダル 風の影のなか

君のぬくもりがまだ残ってる

あの日のままの砂のざらつき

小さな音がぼくに触れる

消えかけた午後のきらめきが

たしかに今もここにある

  • 作詞者

    知花タイ

  • 作曲者

    知花タイ

  • ミキシングエンジニア

    知花タイ

  • マスタリングエンジニア

    知花タイ

  • ボーカル

    知花タイ

砂とサンダルのジャケット写真

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