

真新しいことがしたい
風景は褪せて見切れる
買ったばかりのコートが着たい
暮らしに溶けては混ざる
はずれた予報にいら立ちながらも
靴を履く日々を見ていた
春 まんなか
風のままにいよう
迎えを待っている
ずっといたい、ただ
そこにあるはずの声が遠く
忘れても変わらないでいて
忘れないよう変わらないでいて
忘れても変わらないでいて
夕べのぼくらにさよなら
記憶越しのぬくもり
指先は覚えている
とっておきの言葉さえも
形ごと失われる
剥がれ落ちたまま
光を灯さぬ眼の真横で
実を結ぶ日を夢見ていた
優しさと臆病の間で
手を繋ぐ日を夢見ていた
とりとめない
話をしていた
微かに覚えている
君のことだ
揺いだ季節に
さらわれて
向こう側で暮らしてるんだろう
笑い合って暮らしてるんだろう
向こう側で暮らしてるんだろう
夕べの僕らに
花びらに影
選り分けた言葉にはアイロニー
揃わない賽の目
それでもまだ
心はここにある
春 まんなか
風のままにいよう
迎えを待っている
ずっといたい、ただ
そこにあるはずの声が遠く
忘れても変わらないでいて
忘れないよう変わらないでいて
忘れても変わらないでいて
夕べのぼくらにさよなら
忘れても変わらないでいて
- 作詞者
矢﨑史也
- 作曲者
矢﨑史也
- 共同プロデューサー
マリースメック
- ギター
矢﨑史也
- ベースギター
クワエコウスケ
- ドラム
オオエヒデアキ
- ボーカル
矢﨑史也

マリースメック の“夕べのぼくらにさよなら”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
無色/現在地
マリースメック
- 2
Curtain
マリースメック
- ⚫︎
夕べのぼくらにさよなら
マリースメック
- 4
六月 (Re-Recording)
マリースメック
- 5
Interlude
マリースメック
- 6
low tide
マリースメック
- 7
後味
マリースメック
- 8
Pure
マリースメック
- 9
ドライ
マリースメック
- 10
ゆられて、ゆらめく
マリースメック
『Echo Report』は、10曲を通して“情緒の輪郭”を丁寧に再構成するアルバムだ。
特徴的なのは、派手なカタルシスを避けながら、静かな揺らぎだけで物語を成立させている点である。オープニングの「無色/現在地」における語彙の簡素さは、本作の美学を端的に示し、その後の曲順にも一貫した節度がある。
「Curtain」や「六月」では、言えなかった言葉や曖昧な関係性を、直接的な表現に頼らず“空白”として配置する感覚が光る。ミドル以降は、四つ打ちやシマーリバーブといった異なる音像を導入しつつも、情緒の密度を崩さないバランスの良さが際立つ。
終曲「ゆられて、ゆらめく」に至るまで、過剰さが一切ない。
静けさそのものを主題化した、きわめて繊細な作品である。
アーティスト情報
マリースメック
埼玉県北浦和発、矢﨑史也(Vo/Gt.)、クワエコウスケ(Ba.)、オオエヒデアキ(Dr.)からなるスリーピースバンド。2020年3月に結成したが、なんやかんやあって2021年の4月に活動開始する。 歌モノ、ポップ、オルタナ、シューゲイザーといった様々な音楽ジャンルと、日本語、英語問わない歌詞からなる幅広い楽曲たちが特徴。Vo.矢﨑の個性的な声からなる楽曲たちは、一見バラバラに聞こえながらも、どこか統一感を持ち、リスナーの趣味趣向の垣根を越えて高い評価を得ている。
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