緑の時代のジャケット写真

歌詞

点と線

山田稔明

今日は今日でいい日だった

なにも起きなかった  曇りのち晴れだった

好きな歌を聴いて読みかけの本で手遊びして過ごした

遠くには軋む線路の音 通りには行き交う人の声

やっと繋がり始めた点と点 ただ弦を掻き鳴らし十余年

この一方通行ばかりの街を 迷いながらひたすら駆け抜けて

やがて混じりあう線と線 人の波がさざめく交差点

この3分半の終わりに長い呪文 僕があたためてきた魔法で

今日は今日でいい日だった

昨日とも違うなにもない一日で

猫が窓際で見つめるその先を並んで眺めてた

ときには切ないふりをして 遠い目で思い出すのもいい

ちょっと見栄を張り過ぎたデートコース

ただ下を向いて待つ十五分

この一週間でひたすら長い台詞あたためてきたのに

結ばれず握る手と手 六時の鐘が鳴る交差点

この一生分の思いに甘い痛み 君が張り巡らせた魔法で

やっと繋がり始めた点と点 ただ弦を掻き鳴らし十余年

この一方通行ばかりの街を 迷いながらひたすら駆け抜けて

やがて混じりあう線と線 人の波がさざめく交差点

この3分半の終わりに長い呪文 僕があたためてきた魔法で

  • 作詞者

    山田稔明

  • 作曲者

    山田稔明

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山田稔明がGOMES THE HITMANのメジャー・デビュー15周年(2014年時)、ソロ名義でのリリースから5周年(同)という節目にリリースする作品集。小学生の頃に書いた詩から生まれた曲や学生時代に作った曲、ソロ活動を意識するきっかけになった歌など、これまでに残してきた楽曲からセレクト、再編集、再録音したアーカイブス的作品。

アーティスト情報

  • 山田稔明

    1973年生まれ、佐賀県出身。バンド「GOMES THE HITMAN」で'99年にメジャーデビュー。様々なアーティストへの楽曲提供と並行してソロでの音楽作品発表や執筆も行う。愛猫家としても知られ、著書に愛猫との日々を綴った自伝的小説『猫と五つ目の季節』、写真絵本『ひなたのねこ』、エッセイ集『猫町ラプソディ』がある。最新作はGOMES THE HITMANとしての新作『memori』(2019)。公式サイトはhttp://www.gomesthehitman.com、インスタグラムは@toshiakiyamada

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