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パンデミックが世界中で起きてから、生活が一変した。
周りの人達が余裕を無くしていき、イライラしていく様をたくさん見た。
もちろん僕自身も周りが見えなくなってしまっていた。
だから、どうすればこの怒りの感情を受け止められるか、そんなことを考えて、たくさん自分と向き合って曲を書いた。
これは、全て僕の物語です。
ghost note
この楽曲は前作、tragedy ah tragedyの一曲目に収録されている、心の声にアレンジを加えてこのアルバム仕様にした曲。前作でテーマにしていた悲しみから、今回のテーマの怒りに感情がシフトしていく、そんなイメージでアレンジし直した。
完成した音源を聴いたとき、何故だか寂しげな気持ちになった。
ヒーロー
僕はとある作品の主人公に凄く憧れている。彼は常に優しくて、純粋で、そして他人の為に努力を惜しまない。もし、子供の頃に彼に出会っていたなら、今、どんな大人になっていたのか、そんなことが、気になって、書いた曲。この楽曲から、新しいクリエイターに編曲をお願いするようになった、元々凄くシンプルなアレンジになる予定だったけど、彼女が上げた第一校があまりにも素晴らしく、心が揺さぶられた。元々は日本の夏の雰囲気の楽曲を収録した喜びをテーマにしたアルバムをリリースする予定だったが、この曲の歌詞が少しダークだったのと、彼女に出会えたことによりDTMと言う今までになかった可能性が出て、アルバムのコンセプトを一気にシフトチェンジした。彼女に出会えていなければ、このアルバムは完成しなかったんじゃ無いかな。
怒り
役者仲間で飲み会をしている時にこんなことを言われた、過去に起きたことを思い出してイライラするのは時間の無駄だと。そう言った仲間たちは凄くキラキラしていて、自分だけが子供のような気がしてなんだか悲しくなった。考え無いようにしても考えてしまうんだよ。
ᚦ
アルバムが発売延期していた時期に新しく出来た楽曲、アルバムの主人公、チャールズ君が闇堕ちして行く様を表現した。このアルバム全体的なテーマの一つに、犯罪者が何故犯罪を犯してしまうのか、と言うのがある。昔犯罪者の役を演じた際、役作りの過程で彼達のプロファイリングの資料を読んだ事がある。元々は優しい人が周りからの影響で少しづつ歪んでいき、犯罪を犯してしまう。そんな事例がたくさんあった。そして、それは他人事では無いな、と思った。人は、身の回りから得るたくさんの呪いによって人格を形成されているんじゃ無いか、そんなことを思った。歌詞がルーン文字だけで書かれているのが、なんか呪いっぽいでしょ。
scapegoat
昔、友人が働いていた夜のお店の名前に王冠、と言う意味の言葉が含まれていて、ふと、王冠と道化師の掛け言葉を思い付き、そこから着想を得て作った曲。アルバムのリード曲にするつもりで書いたので、ゴシックなイメージを出すために、アラビアなアレンジにしてもらった。歌詞自体は僕の実体験に基づいて書いていて、自分への応援歌的な要素もあるかな。制作当初はダークな楽曲にしようと思っていたけど、楽曲を聴いてくれた人に、暗くなるのではなく、前向きになって欲しくて、ラストのアレンジを明るくしてもらった。
ラブラブドッキュンフォーエバー
これも、舞台作品のために書き下ろした曲。丁度、某感染症が流行っていた時期き書いた楽曲で、ミュージシャン仲間達に対して、本当、大変だよなぁ、共に頑張ろうぜって思いを込めて書いた。劇団の若手公演の主題歌だったのでステップアップして進んでいきたいと願いを込めて曲の頭に階段を駆け上がるようなメロディーをつけた。コーラスで入っている二人は、劇団の後輩で僕と彼らの3人でのお芝居だったので、二人の声を入れたくて、無理言ってお願いした。二人のおかげで楽曲にいい意味でダサさが出てとても好き。
ᚠ
ᚦと対になる曲が書きたくて書いた。この曲とソーンのおかげでアルバムにまとまりが出たんじゃないかな。これも発売延期中に出来た楽曲
羊
少し前に鼻の骨を骨折した。その診察を病院で受けている際に、イライラしながら書いた曲。
いらいらしたって仕方がない、役者仲間に言われた言葉が頭の中を過った。この、怒りの感情を捨ててしまえたら、どんなに楽だろうか、そんなことを思った。
Great Man
怒りの感情をテーマに書いた演劇作品の主題歌として書き下ろした曲。
僕はずっと、イライラする事はいけないことだと思っていた。相手のことを思って、あいつも大変だよなって許せない自分が大嫌いだった。だから、公演が終わった際に劇団の同期が言っていた、本当に傷つけられているひとは許さなくていい、と言う言葉に少し救われた。
PEANUTS
某感染症が流行り初めてすぐのころ、仕事が無くなり、家に居る時間が多くなり、暇を持て余したので、YouTubeチャンネルで曲を上げ始めた。あの頃はまだ自分でコードをつけれなかったから、同居人にギターを弾いてもらって、動画を上げていた。困っている人たちと言う意味でPEANUTSと名付けた。あの頃は本当に、辛かったな。でも、辛いのは俺だけじゃ無い。みーんな一緒。歌詞は当時心を病んではった劇団の先輩に向けて書いた。