

白い息がゆれた 朝の交差点で
言えずにのこった 言葉が胸をさす
あの日の弱さが まだ 影をおとして
自分さえ 信じられなくなってた
冷えきった心に 触れるように そっと
風が頬をなでて 立ち止まった僕を呼ぶ
「ごめんね」も いえないまま
大切な光さえ見失い
凍えていた思い出の すきまから
かすかに光る 未来の音
届きそうだった未来が
指先から あふれていく
誰かの優しさが 痛みに変わる日も
逃げてばかりいた弱さを隠していた
静けさの中で ふいに浮かぶ
名前も呼べないほどの ぬくもりを
つまずいた記憶も
ほどけない涙も
冬の夜空なら
全部 抱きしめてくれる
「ありがとう」も いえないまま
遠ざけてしまった声が あるけど
雪の下で 芽ぶくような
小さな勇気が
胸にそっと ひとつ 光がともる
変わりゆく 人の流れに
心がおいつけなかった
現実の景色の中で
変わっていく あなたを
受け止めきれなくて
胸が そっと軋んだ
夢の中では まだ
すぐそばにいるのに
目覚めた瞬間
涙だけが 落ちていく
寂しさの奥で
まだ 眠る光が
許していいと
小さくつぶやいた
「ありがとう」も いえないまま
届かなくなった声を 思い出す
指先まで しみていく
冬の風の中で
小さな明日の 光がゆれた
何もできなかった 昨日の僕を
少しだけ 抱きしめた
凍えた時間の その向こうで
本当は 変わりたかった
過ぎた季節を 振りかえるたび
まだ 終わってないとわかる
「ありがとう」を伝えたい
遅すぎるなんて 思いたくなくて
今日 ふりはじめた白い雪さえ
新しい明日をてらす
失くしたものよりも 大切な
「これから」が待っているから
冬の弱い光が
僕に声を やさしくかける
静かな街に 雪が舞い落ちて
胸の奥で 小さく光る願い
冬のはじまりの手前で気づいた
- 作詞者
YOSSHI
- 作曲者
YOSSHI
- プロデューサー
YOSSHI
- ドラム
YOSSHI
- ソングライター
YOSSHI

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こぼれた涙のあと
YOSSHI
アーティスト情報
YOSSHI
YOSSHI(ヨッシー) 日本のシンガーソングライター/音楽クリエイター。 YOSSHI(よっしー)は、日常の中にある細かな感情や、ふと胸によみがえる記憶を、やわらかいメロディと温度のある言葉で描くインディーポップ作家/プロデューサーです。 派手さよりも、「また聴きたくなる温度」を何より大切にしながら、「Sunny Side Music Japan」 として作品を送り出しています。 よっしーの楽曲は、 忙しさの中でこぼれ落ちそうな感情や、 誰にも言えない本音、 懐かしい風景の匂い、 そういった“小さくて大事なもの”をそっと拾いあげるように紡がれています。 近年、YouTubeやストリーミングを通じて、海の向こうのリスナーにも少しずつ届きはじめました。 特にシドニーやチューリッヒでは、毎日のようにリピートしてくれる方が現れ、音楽が国や言語を越えて“誰かの生活の一部”になっていく瞬間を実感しています。 どんなに離れていても、同じ気持ちを抱く人が世界のどこかにいる。その想いが、よっしーの創作の原動力になっています。 「ひとりの夜に、そっと寄り添える曲を。」 「朝の光の中で、もう一歩踏み出せる曲を。」 よっしーはこれからも、生活の中でふと必要とされる“物語のあるポップス”を丁寧に届けていきます。
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