歌詞

錆び付いた足を引きずって

軋む関節に油さして

鉄の瞼を開ける

新品の心臓脈打って

映る景色を　心に刻んで

歩き出す知らない世界

浸かるぬるま湯　心地よくて

水を吸ってふやけた身体は

おもちゃのナイフで　簡単に傷がつく

どうして？

自分と違うからって遠ざけるの？

どうして？

手を取り合って生きていけないの？

答えてくれる人はいないから

いつまでも　冷たい水に沈む

冷たい息は乾いていて

肌を突き刺す冬みたいだって

私の喉はピンクッション

いつか声を失って

誰かに救いを叫ぶことも

誰かを救うことも出来なくて

望まれ落ちた　この命は

今は誰にも望まれなくて

見失いそうな　自分の輪郭を

どうして？

生まれながら傷つけあうの？

どうして？

涙を目に手を振りかざすの？

答え無い　問いを投げかけて

私は今日も他人を傷つける

自分で歪めたパーツは

油刺すだけじゃ動かなくて

横たわる誰かから借りる

目に映るものをフィルターにかけて

見たい景色だけ見て　私は進む

どうして？

見たくないからって目を塞ぐの？

どうして？

流れない涙にすがって生きるの？

分かりきった答えを求めて

私は明日も　自分を傷つける