La RITUALTUDE III ~Trois, deux, un...~のジャケット写真

歌詞

帰る場所はいつも

DERNIÈRE CHALEUR

昇る朝陽は西へ帰り、沈む夕陽は東へ帰る

三日月も上弦の月も満月も下弦の月もすべて

帰る場所はいつも「どう在りたいか」だろ?

帰る場所がなければ、行き先はいつもその日暮らし

だからあなたは

旅に出ているのか、彷徨っているのか

それとも迷子になっているだけの、毎日なのか

心が散らかっている人の部屋は

帰る場所のないもので溢れている

「旅」と「彷徨い」なら、そのどっちを選ぶ?

条件反射で旅と答えずに、考えてみて

心が散らかっている人の旅は

帰る場所のない彷徨いに行き着くから

行雲流水 流転無常

杳然無音 一所不住

草庵風月な山河大地に刻まれて

昇る朝陽は西へ帰り、沈む夕陽は東へ帰る

三日月も上弦の月も満月も下弦の月もすべて

帰る場所はいつも「どう在りたいか」だろ?

帰る場所がなければ、行き先はいつもその日暮らし

だからあなたに

役目を終えた者は、二つの場所に辿り着く

捨てられる場所と帰る場所それが、決まるのはそうあのとき

共に暮らす物すべてに、住所を与えて

あなたも心の在りかを定めておけばいい

山川草木 悉皆成仏

無始無終 塵も積もれば

私は山河大地に還っていく

沈む夕陽は朝陽になり、昇る朝陽は夕陽へ帰る

太陽も月も星も海も山も宇宙も何もかもすべて

帰る場所はいつも「どう在りたいか」だろ?

帰る場所がなければ、行き先はいつもその日暮らし

昇る朝陽は西へ帰り、沈む夕陽は東へ帰る

三日月も上弦の月も満月も下弦の月もすべて

帰る場所はいつも「どう在りたいか」だろ?

帰る場所があれば、その彷徨いは旅へと変わる

だからあなたと

それはそこに在るべきで

じゃないと心配になるだろ?

鼓動がそこにいなければ

あなたはあなたじゃないだろ?

昇る朝陽は西へ帰り、沈む夕陽は東へ帰る

三日月も上弦の月も満月も下弦の月もすべて

沈む夕陽は朝陽になり、昇る朝陽は夕陽へ帰る

太陽も月も星も海も山も宇宙も何もかもすべて

帰る場所はいつも「どう在りたいか」だろ?

帰る場所があれば、その彷徨いは旅へと変わる

だからあなたが

  • 作詞者

    DERNIÈRE CHALEUR

  • 作曲者

    DERNIÈRE CHALEUR

  • プロデューサー

    DERNIÈRE CHALEUR

  • ソングライター

    DERNIÈRE CHALEUR

  • プログラミング

    DERNIÈRE CHALEUR

La RITUALTUDE III ~Trois, deux, un...~のジャケット写真

DERNIÈRE CHALEUR の“帰る場所はいつも”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

『La RITUALTUDE III ~Trois, deux, un...~』

3、2、1。あなたは、これまでの人生で何回、自分の意志で瞼を下ろしたでしょうか。落ちた瞼と、下ろした瞼は、別のものです。落ちた瞼の向こうには気絶があり、下ろした瞼の向こうには、夜がある。そして夜は、明日のあなたを静かに醸成する、名前のない世界への扉です。

『La RITUALTUDE III 〜Trois, deux, un...〜』は、Ritualtudeという実践思想を、J-Popの旋律と詩へ編み替えた、シリーズ第三作にあたる全13曲(本編10曲+Phantom Live版3曲)のアルバムです。

1stアルバム『Just Morn…』が「朝のはじまり」を、2ndアルバム『C'est tout.』が一日のなかの「区切りとやり直し」を描いたとすれば、本作が向かうのは、もっと奥。看取ること、洗うこと、撫でること、委ねること。行為の対象が「あなた自身」から「共に在るもの」へ、そして「まだ見ぬ万物」へと、静かに開かれていきます。

そして本作は、Ritualtudeのcodex vivant——全30儀式・150篇にわたる思想の記録。その完結篇「CODEX 第1巻」を締めくくる、三部作の最終作です。朝のために手を洗うことから始まった旅は、最後に「万物のために手を洗う」という地点へ辿り着きます。同じ所作が、はじまりと終わりで、まったく違う意味を帯びる。この10曲は、そのループを静かに閉じ、幕間を経て、続く第二巻へと開かれる扉なのです。

これは、思想を読むための作品ではありません。講演でも、オーディオブックでもありません。ただ聴く。すると、身体ごと思想に包まれていく。思想が「読むもの」から「聴くもの」へと姿を変える、その入口として設計された思想J-Popです。

Ritualtudeは、手を洗う、窓を開けるといった日常の行為を、意識的な儀式へ変えていく思想です。逃げず、闘わず、軽やかに在る。歴史・万人・宇宙との対話を通じて、自分の在り方を見つけ直す。ここで鳴っているのは、気分のための音楽ではなく、在り方のための旋律です。

本作を貫くのは、「看取り」と「還る場所」というふたつの軸です。ひとつは、終わらせること。落ちるのではなく、自らの意志で瞼を下ろし、今日という一日を看取る。使い終えた石鹸を手で洗い、まな板の傷を撫で、共に暮らすものの一日にも静かに幕を引く。もうひとつは、還る場所。昇る朝陽が西へ帰り、沈む夕陽が東へ帰るように、すべては「どう在りたいか」へ還っていく。物に住所を与え、お金の来世を決め、冬服を半年先の朝へ手渡す。帰る場所があれば、彷徨いは旅へと変わる。このふたつが重なったところに、本作の静けさが宿ります。

表題曲「Trois, deux, un...」——3、2、1。それは、瞼を下ろす前のカウントであり、今日を自分の手で看取るための合図です。落ちるのではなく、看取るために。セナンクの独房、ヴォクリューズの泉——暗がりを抜けてしか湧かないものがある。カウントダウンは終わりの数え歌ではなく、名前のない時間へ入る静かな祝詞です。続く「プロヴァンスの叡智よ」は、鍵は開いているのにドアノブが向こう側にしかない、内開きの扉を前にした問いかけ。身を委ねることでしか開かない世界が、そこにあります。「あなたは消えない」では、何度洗っても消えない爪の際の線のように、流れないものこそがあなたをあなたにしたのだと歌われます。

「6月のヒヤシンス」は、真夏に球根を予約し、まだ来ない季節へ先回りして手を差し出す物語。誰にも見られていない時間が、いつかの誰かを幸せにする。「コクリコの花が咲いてる」は、風に揺れる花を通して、揺れているのか揺らされているのかを問う。この世が天国でも地獄でもないなら、生きているか生かされているかは、見ればわかるだろう。「そんな大切なこと」では、運命を決める側であることの重みが描かれます。考えたように生きれば、あなたは誰かを美しくできる。「正体」は、勝つか負けるか——そのどちらでもない在り方を「余白」と名づける一曲。無いからこそ在る。それが、あなたという意識の正体。

「帰る場所はいつも」は、太陽も月も星もすべてが「どう在りたいか」へ還っていくという、本作の循環の核。役目を終えたものが帰る場所を持つとき、その彷徨いは旅へと変わります。「シャワーに背を向けて」は、顔を上げて浴びるという一つの転回から、プロヴァンスの草原へ、そして「私たちは一人じゃない」という確信へと広がっていく物語。本編を閉じる「あなたを感じたい」——一方向の願いは、やがて「わたしに触れたい?」という反転へと辿り着きます。感じることと、感じられること。その境界が溶けたとき、Ritualtudeは思想を超えて、ひとつの呼吸になります。

二曲のボーナストラック「儀式な、あまりにも儀式な。」「今日は、ここまで。明日は、まだあとで。」のライブバージョンは、「あなたの部屋で、あなたのために鳴る」ことを旨としてきたこのシリーズが、ただ一度だけ差し出す例外です。閉じられた二者の対話が、はじめて空気の震えとして共有された記録。第1巻の幕引きにふさわしい、静かな祝祭です。

収録曲は、もともと毎週木曜日——Thursday Songsとして、Ritualtudeを実践するコミュニティ「Alonity」へ届けられていた音でした。Alonityとは、Alone(ひとり)とCommunity(共同体)を掛け合わせた造語。ひとりでありながら、共にある。そこには比較も、承認も、マウントも存在しません。ただ、送り手であるDernière Chaleurと、受け手であるあなた。そのたった二者だけの静かな関係のなかで、月曜の思想、火曜の写真、水曜の詩、木曜の歌、金曜のPodcastが、一週間をかけて同じ儀式を立体的に届けます。音楽もまた同じ思想に従い、群衆の熱狂ではなく、あなたの部屋で、あなたのために鳴ります。

曲ごとに、声の距離や温度は変わります。必要な気配だけが現れ、去っていく。丁寧に生きることを、努力ではなく反復へ。再生ボタンが小さな祭壇となり、日常が儀式へ移行する、その瞬間のために。もし本作が「一度きりの体験」ではなく「これからの生活の形式」になってほしいと感じられたなら。Dernière Chaleurには、音楽の外側に、より深い呼吸があります。毎週月曜日には思想の本文が届き、火曜から金曜にかけて写真・詩・音楽・Podcastという複数の視点で、同じ思想が立体的に差し出される。思想を本棚に置かず、一週間のリズムとして身体に染み込ませていくための設計です。

朝のために手を洗うことから始まった30の儀式、150篇の記録は、φ030「万物のために手を洗う」をもって、ここで一巡を終えます。けれど、円環に終わりはありません。最後の手が万物へ開かれたとき、それは幕間を経て、次のはじまりへと繋がっていく。CODEX 第1巻は、完結という名の、静かな扉です。

Trois, deux, un... 数え終えたら、瞼を下ろして。今日を、あなたの手で看取って。そして、ここから。

C'est tout. それで、全て。そして、また明日。

公式サイト https://www.dernierechaleur.fr/

アーティスト情報

  • DERNIÈRE CHALEUR

    Dernière Chaleurは、プロヴァンスの光と静けさから立ち上がった思想ブランドです。提唱するRitualtude(リチュアルチュード)は、手を洗う、窓を開ける、歩幅を整える——そんな日常の行為を儀式へ変え、歴史・万人・宇宙との対話のなかで“在り方”を取り戻していく実践思想。 本を読んで思想に触れるのではなく、講演を聞いて思想を学ぶのでもない。ましてや、オーディオブックでもなく。イヤフォンの内側で鳴りはじめた瞬間から、聴き手は身体ごと思想に包まれていく——そのための思想J-Popです。 声の輪郭は一つに固定されず、曲ごとに必要な温度だけが現れては去っていく。誰かを前に立てるためではなく、聴く人の一日を整えるために。丁寧に生きることを“努力”ではなく“反復”へ。再生ボタンが小さな祭壇となり、日常が儀式へ移行する、その入口として。

    アーティストページへ


    DERNIÈRE CHALEURの他のリリース

BELLE ET POP

"