Lyric

狂ったように降る雨が

僕らの世界を消してゆく

さよならさえ奪われて

残響だけが闇に響く

瓦礫に沈む街の底で

ふたり呼吸を繋いでた

名前のない絶望に

触れ合う指が震えてる

祈りはただ静寂を満たし

閉じた瞳に映るのは

壊れた時計と朽ちた夢

今更なにを信じればいい？

零れ落ちた涙さえ

君となら 光へ変えられる

胸に潜む 小さな種を

明日の土へ放とう

瓦礫に咲く花がある

傷跡から芽吹くように

何度でも生まれ変わる

それだけが僕らの強さだ

濡れた髪が絡む夜に

言葉はすべて水に溶けた

「ここにいるよ」囁いた声

それが唯一の約束だ

失ったものばかり数えて

伸ばした手の先には

かすかな光と微かな熱

それだけをただ信じていた

壊れかけた世界でも

君となら歩き出せるから

瓦礫を越え明日へ向けて

息を継いで生きてゆく

風が運ぶ種がある

再び芽吹く命のように

崩れ落ちたこの場所で

僕らはまた笑える日まで

深い闇の底でこそ

星がよく見えるように

僕らの傷もいつかきっと

輝きを宿すだろう

どれだけ傷ついたとしても

失ったものが多くても

また巡る季節の中

僕らは必ず立ち上がる

雨が上がり空が割れ

眩しい朝が訪れたら

名前のない新世界を

二人で今歩き出そう

いつかこの痛みさえ

懐かしく思える日まで