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歌詞

自転車操業

MASLA-O

(えー面接があと何分?十分ちょいで始まるから?

えーよし!間に合わんな!)

バイトしてない でも働きたい

面接、遅刻(すいません)

落ちた。うん当たり前

もう、金あんまない

そんな時、見つけた某出前配達

一件660円?コレだよコレ

時間によっちゃ1000円越え?

コレだろコレ

速攻応募 届いた赤のキャップ

働いたるわ昼夜、朝を問わず

ただ金のためにタイヤ転がす

食いもん運ぶだけで金になる

ペダルこげばこぐほど金になる

働いたるわ昼夜、朝を問わず

ただ金のためにタイヤ転がす

食いもん運ぶだけで金になる

ペダル漕げば漕ぐほど金になる

(えーAmazonでバッグ買って!

えースマホ取りつけるやつも買って!

店行ってチャリ漕いで、えーほんで届けて?

金ゲッチュ~!)

いざ、出勤!チャリ漕いで

上見てみろよ!青くて快晴

ネット記事によると、

月収ウン十万らしい(んなわけない)

暇やし、金持ち始めよっかな

注文入った!店に品物ピック

客のもとにお届け、座って一服

いや~これが労働かぁ~

でもさ、

なんかさ、

しんどい、暑くないっすか?

すぐ疲れちゃう、ひ弱配達員

ダルいから、まったり週二回のみ

冬近づいたらマジで寒い

だから全然稼げてはいない

すぐ疲れちゃう、ひ弱配達員

ダルいから、まったり週二回のみ

冬近づいたらマジで寒い

だから全然稼げてはいない

(あぁ~今日?今日はやらんな~

寒いもん!めちゃくちゃ!

あと店員と客ちょっと腹立つ!)

いや~まずあのさ~おれのチャリ普通のチャリなんだよな~

あぁあれね、普通のカゴついてるやつね

こんなんで砂利のとことか走れるわけないやろってね

何回もコケた、めっちゃケガした(痛い)

もうやめて~とか思いながら

あそこの

イズミヤの横を片手で走行

ズッコケて、ひっくり返った王将

これがなかったら食べれないよご飯

やっぱり尊敬 仕事する父ちゃん

こんな仕事はもう降参する

また違う募集先応募する

これがなかったら食べれないよご飯

やっぱり尊敬 仕事する父ちゃん

こんな仕事はもう降参する

また違う募集先応募する

これは二年前くらい、京都に来たばっかの話

一生こんなんやるかってんだ

脳死で京都の町をチャリで爆走

だっておれってばしっかりもん

んで人間。お腹もそりゃ空くよ

コンビニで飯買ってジュース飲んで

フタをあけてみれば金なんかほとんどっていうか

全然ない

文字通りこれが自転車操業

  • 作詞者

    MASLA-O

  • 作曲者

    MonkeyMuzik

  • プロデューサー

    MonkeyMuzik

  • ラップ

    MASLA-O

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アーティスト情報

  • MASLA-O

    大阪府豊中市出身。 HIPHOPシーンには似合わない、「普通のちょっと上」の家庭に生まれる。 2019年、実家のクローゼットで音楽活動を開始。 同時期に発病した精神疾患による、うつ状態と抗うつ剤の投与で生活が一変。ベッドから起き上がることもできない日々の中、ただ死を見つめ続け、「普通」でなくなってしまった自分を卑下しつつも、その自分を特別視してしまう矛盾。 2021年に京都に移り住み、本格的なライブ活動、そしてSingleを発表。 その3年後に発表した1st EP『ジェイボーイ』では日本という国に対する疑心と彼の日本主義的思想がよく見てとれる。 2025年、上京する直前に発表した1st Album『NEW TOWN』では、それまでの22年間の人生を「川のこちら側と向こう側」、「生と死」、そして「正常と非常」といった二項対立で描いた。 よくあるHIPHOPのフレックスとは違い、負の方向に重きを置き、人生を模索する彼のルールはリリックに表れている。 自身の生活と一体化した叙情的で陰鬱なリリックと、弱さをそのまま曝け出すスタイル、荒削りなライムで、人の生と死という大きなトピックを書き残し続けている。

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