

ずっと同じように意図せず変わってきた
矛盾してるようで、してない まさしく人間
このアルバムに意味はない
それどころか、この人生、この社会、何もかもに
そんな考えも変わるのかも いつか
母親はこう言ったのさ
「生きて、最期に手をつないでくれ」と
父親は何も言わない
けど、昔より小さい背を向け歩いてる
同じ方向に足を進める
最近、彼に似てきた気がする
ニュータウンであり、過去の町
未だおれの中では始発駅
そっから始まり、千里の中央
これは命の切れ端、短い一生の数年間
あいも変わらず、暗い部屋で
夢からさめて
ホコリかぶったリリック帳
君の知る、おれはもういない
言いたいことなんて特にない
おれを満たした雨が今となっては
身体が重い理由の一つさ
煙草の火を消して、それじゃ行こうか
生きた痕跡 残したかったから
書いた歌詞は、ただ愚痴の羅列で
自分に酩酊 幼稚なエッセー
これ、死ぬ前のメッセージ?
青い部屋の中
欲しかった過去が
17から今
ずっと同じさ
起きあがれない間
探してた意味を
ないよ、そんなもん
ずっと同じさ
ためてた薬 口にほおばった
怖くてやめた 弱い男さ
京都に四年 変わったよおれ
恥ずかしいけど、今「生きる」を見てる
これが最後の曲かもしれん
いつか帰る大阪のあの家
暮らした日々の家族の笑い声
涙の川を渡って
作り物の古都からConcreate Jungle
東京 また新たな町へ
食って寝て起き働いて明日を見る
もう「死にたい」と思いたくないのさ
二十歳の時作ったあの曲は
今でも輝いて見える
変わらないもの ここに確かにある
また繰り返す、二つの季節
一人部屋の中
羨んだ過去を
17から今
ずっと同じさ
歌詞を書きながら
探してた意味を
少し変わった
ずっと同じさ
決してポジティブじゃない、おれの歌詞は
一人よがりで下手くそで聴くにたえない
音楽として成り立っていないかもしれない
でも書いたこの文字たちが、おれを生かし続けたことは確かさ
前を向けとは言わない、辛ければ死んでしまえばいい
時は残酷だが、何もしなくても少しは変わる
おれが証拠だ 人間ってのはその繰り返しだろ?
そのままで問題ない、今日を生きよう
先は見なくていい、今日だけを生きろ
泣き虫の君へ
2025 MASLA-O
- 作詞者
MASLA-O
- 作曲者
RealAuthenticWorkMusic LLC
- プロデューサー
RealAuthenticWorkMusic LLC
- レコーディングエンジニア
Kota Kunimoto
- ミキシングエンジニア
Kota Kunimoto
- マスタリングエンジニア
Kota Kunimoto
- ラップ
MASLA-O

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ストリーミング / ダウンロード
- 1
Intro -ある駅にて-
MASLA-O
- 2
Metaverse
MASLA-O
- 3
対岸の雨
MASLA-O
- 4
自転車操業
MASLA-O
- 5
Interlude -踏切-
MASLA-O
- 6
灰と蝶々
MASLA-O
- 7
蛙
MASLA-O
- 8
ほつれ (feat. 光鼓)
MASLA-O
- 9
17から今 (Recorded in 2022)
MASLA-O
- ⚫︎
OLD TOWN
MASLA-O
アーティスト情報
MASLA-O
大阪府豊中市出身。 HIPHOPシーンには似合わない、「普通のちょっと上」の家庭に生まれる。 2019年、実家のクローゼットで音楽活動を開始。 同時期に発病した精神疾患による、うつ状態と抗うつ剤の投与で生活が一変。ベッドから起き上がることもできない日々の中、ただ死を見つめ続け、「普通」でなくなってしまった自分を卑下しつつも、その自分を特別視してしまう矛盾。 2021年に京都に移り住み、本格的なライブ活動、そしてSingleを発表。 その3年後に発表した1st EP『ジェイボーイ』では日本という国に対する疑心と彼の日本主義的思想がよく見てとれる。 2025年、上京する直前に発表した1st Album『NEW TOWN』では、それまでの22年間の人生を「川のこちら側と向こう側」、「生と死」、そして「正常と非常」といった二項対立で描いた。 よくあるHIPHOPのフレックスとは違い、負の方向に重きを置き、人生を模索する彼のルールはリリックに表れている。 自身の生活と一体化した叙情的で陰鬱なリリックと、弱さをそのまま曝け出すスタイル、荒削りなライムで、人の生と死という大きなトピックを書き残し続けている。
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