DIO RAMA CITYのジャケット写真

歌詞

ROCK RIOT IDIOT

与命0401

あの日から世界は不可逆の混沌

成す術もなく飲み込まれていった

最初はただ一人の暴動から始まって

今や誰もがその言葉を唱える

延命装置を頑なに

外そうとしない世の中で

ほとんどの人はもう既に

どうなってもいいと思っている

家族の笑顔が見たくって

我殺し身を粉にしても

息子の微笑む顔には

世間を呪う瞳が宿ってる

サイダー 臍の緒

犯罪者 ノート

ATM 映画評論

ゼーイーベー

もう何もかもが理由になり得たんだ

僕たちの暴動動機は

君たちに馬鹿者と呼ばれたから

僕たちの暴動動機は

君たちが僕たちをいじめるから

僕たちの暴動動機を

誰も知らない

誰も知らない

僕たちの暴動動機は

君と挨拶をしてみたかっただけ

巷で囁かれる話

暴動が起きているらしい

皆それぞれに抱えてる

不満が爆発してると云う

私の自殺はテレビで

流されてくれるでしょうか

それを見る奴らの顔を

何故か想像できないことに気づく

皆の名前ひとつづつ唱える

誰から順に死んでもらうか

さぁ持ってきた

カッターナイフで

暴動を起こすんだ

私らの暴動動機は

あんたらからの侮辱を晴らすため

私らの暴動動機は

あんたらの胸に刃物を刺すため

私らの暴動動機を

誰も止めさせやしないわ

私らの暴動動機は

好きなあの人に処女を捧げるため

あのさ

期待なんかしてないよ

何もいらないよ

ただ何かが壊れる

それをみていたい

人を英語で書くと

不満と読めるから

いつかこうなることは

わかってたんだろ神様

あの日から世界は不可逆の混沌

成す術もなく飲み込まれていった

最初はただ一人の暴動から始まった

今こそ唱えてその言葉を

唱えてよ

俺たちの暴動動機は

職にあぶれる俺たちの慰め

君たちの暴動動機は

いじめられる相手を見つけるため

あたしらの暴動動機は

生きてる証を人に残すため

僕たちの暴動動機は

彼女にふられた

家賃が払えない

神になりたい

あの子を犯したい

両親からの虐待

学校に行きたくない

優しくなりたい

死にたい

その他もろもろを合わせた憎悪で

人々の暴動動機が

今となっちゃもう一緒くた

僕たちの暴動動機は

わかりやすいしあわせを

みつけるため

  • 作詞

    与命0401

  • 作曲

    与命0401

DIO RAMA CITYのジャケット写真

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非常に巨大な世界観を落とし込んだアルバムとなった。

一曲一曲の存在感もとても大きく、スケールのでかい曲が13曲も集まっていることがまるで奇跡のように思える。
アルバムの総再生時間は13曲全てあわせて、ぴったり80分となっている。本当にこだわれる部分はすべてこだわり、誰に聞かせても全く恥ずかしくならないよう、全力を持ってこの都市の建設に力を注いだ。巨大な世界の中にアルバムを聞く人を訪れさせて、一つ一つの曲を追いかけてもらいながら、それぞれの風景や解釈をこのアルバムの中に表して欲しい。

与命0401のアルバムタイトルには、必ず、「アトム」という言葉が隠れている。1stアルバムの「automata」にもatomが隠れているし、2ndアルバム「アトム・ハート・マイン」ではもはや隠れていない。3rdアルバムも例外ではなく、「ATOM」が存在している。

DIO RAMA CITYと3単語で分けたのはもちろん3枚目のアルバムだからという縛りで、曲のほとんどにもその縛りを設けている。その縛りから離れているネメシスとニコラ区テスラ市のきみへは、大きな意味を孕んでいるのだが、その意味は僕から提示することではない。聞いてもらえるオーディエンスに任せたい。

ジオラマの意味である、DIORAMAという単語をわけ、イタリア語で神の意味を持つ、DIO、インドで英雄として崇められているRAMA、その名前を冠すCITY。まさに、神が造った都市というテーマで物語をまとめた。この都市が世界の舞台となり、この都市を取り巻く様々な主人公たちでこのアルバムは出来上がっている。

終末系ボカロPを名乗っているのだから、もちろん終末を描く曲でほとんどが構成されているのだが、終末がただ単に悲しいだけのものではないというところにこだわりたかった。終末を迎えることで開かれる新しい未来、明るい終末というのを描くことがテーマになった。だからこそエグい終わり方をする終末もアルバムの中で落とし込めたのだ。様々な場所で行われる営み、そして生活。それが何らかの理由で終わってしまうこと、それは至極当然のことで、これまでも何億回とやってきた。でもその一つ一つにはドラマがあって、今回は13曲分しか取り上げることができなかったが、それでも僕らが住む普通の世界の方がもっと大きい世界を持っていると思うのだ。

僕ら創作者は虚構の中に箱庭を作って、そこで自分の世界を育てる。ただやっぱりその世界の育て方に影響してしまうのは、僕らが住んでいる現実の世界なのだ。現実と虚構を行き来して、DIO RAMA CITYというひとつの世界が現れて、それが皆さんの手元に届き、皆さんの世界観の一つにDIO RAMA CITYが影響を及ぼすのなら、これほど嬉しいこともない。

僕は今回のアルバムで与命0401でやりたいことをほとんどやり尽くしてしまったと思った。もしかしたら与命0401で発表するものはこれが最後になってしまうかもしれない。でも僕は満足している。このアルバムで与命0401が終わるのなら、それは光栄なことだ。

次の物語は阪本数奇として更新していくかもしれない。それらはまだ未定だ。でも、忘れた頃にやってきては、皆さんに衝撃を伝える存在として、ずっと音楽や絵や物語を携えて、ずっと、ほんとずっとやっていきたいのだ。

どうか絞り切るまで聞いて欲しい。絞り切るのに大変な労力がいるくらいには、相当の耐久度を持たせてある。好きな曲だけループしてもいいし、アルバムの世界観を追うために曲順で聞いてもらってもいい。僕の世界を誰も邪魔できないように、僕も皆さんの世界を邪魔しない。

この世界を一緒に育てていって欲しい。

忘れた頃にやってきます。
忘れないでね。
では。

アーティスト情報

  • 与命0401

    終末系ボカロP。 2013年よりボカロP活動を開始。 処女作「小さな幽霊と大きな幽霊」で初期のハチ(米津玄師)を聞いているようだ、というコメントがつく。終末感漂う巨大な世界観をもとに、渋谷系、新宿系などの系統を借り、終末系ボカロPと名乗る。アンダーグラウンドボーカロイド文化において、今や外すことのできない存在として、異質な空気を放っている。 忘れた頃にやってきます。 忘れないでね。 では。

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LUCY LOVE records

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